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2017
5/1

実力養成会通信 第422号 ”家庭教師について考える” の巻

ニュース

『家庭教師』・・・・・私は、否定はしません。

 

 

 

しかし・・・・・・

 

諸刃の剣

 

であるってことも意識しておかなければなりません。

 

家庭教師の先生が一生懸命になればなる程、生徒は、無意識のうちに、自分で考える事を

しなくなります。

誤解しないでください・・・・生徒も、家庭教師の先生も一生懸命なんです。別に責めら

れることは何一つありません。

 

 

『わからない』⇒ 家庭教師の先生に教えてもらう。

『面倒くさい』⇒ 家庭教師の先生に教えてもらう。

『課題プリント』⇒ 家庭教師の先生に教えてもらう。

 

このような、負のスパイラルに陥りがちです。

家庭教師に見てもらっている生徒すべてがこうだ・・・・・・ということではありませ

ん。一部の生徒で、このような状況になる・・・こともあるってことです。

 

 

生徒からの『わからない』に対して、家庭教師の先生は、一生懸命に教えるでしょう。

生徒の『わかった』の笑顔に、家庭教師の先生は、充実感を感じるでしょう。

生徒の『わかった』の笑顔をみたいがため、家庭教師の先生は、さらに一生懸命に教えて

くれるでしょう・・・・・。

この『一生懸命さ』が、『手とり足とりの指導』となり、『かゆいところに手が届く指

導』となります。この時点で、家庭教師は、生徒にとって、『歩く、解答解説』になりさ

がっているのです。このことが、皮肉なことに、生徒を『他力本願』にしてしまうので

す。

その結果、生徒は・・・・・・

★自分で考えることをしなくなる、すべてが”受け身”

★問題を解く際も、”ヒント”をもらいないと解けない

★問題と向き合うことができなく、分からない、を連発!!

★問題文をしっかりと読めない

 

 

この生徒と、家庭教師の先生のやりとりは、

丁度、無人島で飢えに苦しむヒトに、一生懸命になって、魚を釣ってきて、その魚を飢え

に苦しむヒトに差し出すのとほぼ同じ行為なんです。

 

 

家庭教師の先生にとって必要なことは、魚を差し出すことではありません。

魚の釣り方を教えてあげることです。

 

 

 

このことを理解している、家庭教師の先生ならば、問題なしですが、ただ単に、生徒の喜

ぶ顔が見たい・・・っていう先生であれば、考えものです。

また、保護者の方も、この辺の部分をしっかりと認識すべきと思います。

こうならないために、

保護者としての”考え””要望”を、家庭教師の先生に、しっかりとお伝えするの

がいいと思います。

目先の『わかった』に惑わされてはいけません!!

 

まぁ、いずれにせよ、保護者の方と家庭教師の先生で、しっかりとすり合わせを行うこと

です。

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。