『家庭教師』・・・・・私は、否定はしません。
しかし・・・・・・
諸刃の剣
であるってことも意識しておかなければなりません。
家庭教師の先生が一生懸命になればなる程、生徒は、無意識のうちに、自分で考える事を
しなくなります。
誤解しないでください・・・・生徒も、家庭教師の先生も一生懸命なんです。別に責めら
れることは何一つありません。
『わからない』⇒ 家庭教師の先生に教えてもらう。
『面倒くさい』⇒ 家庭教師の先生に教えてもらう。
『課題プリント』⇒ 家庭教師の先生に教えてもらう。
このような、負のスパイラルに陥りがちです。
家庭教師に見てもらっている生徒すべてがこうだ・・・・・・ということではありませ
ん。一部の生徒で、このような状況になる・・・こともあるってことです。
生徒からの『わからない』に対して、家庭教師の先生は、一生懸命に教えるでしょう。
生徒の『わかった』の笑顔に、家庭教師の先生は、充実感を感じるでしょう。
生徒の『わかった』の笑顔をみたいがため、家庭教師の先生は、さらに一生懸命に教えて
くれるでしょう・・・・・。
この『一生懸命さ』が、『手とり足とりの指導』となり、『かゆいところに手が届く指
導』となります。この時点で、家庭教師は、生徒にとって、『歩く、解答解説』になりさ
がっているのです。このことが、皮肉なことに、生徒を『他力本願』にしてしまうので
す。
その結果、生徒は・・・・・・
★自分で考えることをしなくなる、すべてが”受け身”
★問題を解く際も、”ヒント”をもらいないと解けない
★問題と向き合うことができなく、分からない、を連発!!
★問題文をしっかりと読めない
この生徒と、家庭教師の先生のやりとりは、
丁度、無人島で飢えに苦しむヒトに、一生懸命になって、魚を釣ってきて、その魚を飢え
に苦しむヒトに差し出すのとほぼ同じ行為なんです。
家庭教師の先生にとって必要なことは、魚を差し出すことではありません。
魚の釣り方を教えてあげることです。
このことを理解している、家庭教師の先生ならば、問題なしですが、ただ単に、生徒の喜
ぶ顔が見たい・・・っていう先生であれば、考えものです。
また、保護者の方も、この辺の部分をしっかりと認識すべきと思います。
こうならないために、
保護者としての”考え””要望”を、家庭教師の先生に、しっかりとお伝えするの
がいいと思います。
目先の『わかった』に惑わされてはいけません!!
まぁ、いずれにせよ、保護者の方と家庭教師の先生で、しっかりとすり合わせを行うこと
です。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。