コラム
実力養成会主宰 今野は普段の指導で、
こんなところにもこだわりを持っています
学力の低下、平均化が叫ばれ、発展学習の必要性を尊重する声が高まっている昨今ですが、 受験勉強が対策暗記、パターン処理に流れているのも事実です。受験数学という「くくり」だけにとらわれず、 大学の立場に立って見ても、しっかりと通用する基本概念、基礎理論など上級の理論を視野に入れた発展的指導も積極的に実践しています。
「発展的指導』とは
世の中の一般の人の意見では、
「数学は難しすぎる」→「難しいからわからない」→「わからないからできない」→「もっとやさしくすべきだ」
ということになっているようですが、私の意見は…
「誰にでもやさしいことはつまらない」→「つまらないと意欲がわかない」→「意欲がわかなければやらない」→
「やらないからできない」→「難しかろうとも興味深い内容にすべき」
であると考えます。
平均的な高校生を想定して作成された教科書に従うだけの学習では、素質に恵まれた高い志をもつ生徒たちの能力を引き出すには十分ではありません。
教科書をベース(平地)としてそれよりも少し小高い丘に立って平地を展望したり、時には、魅力的な山々を見上げてみることで、景色の見え方も変わってきます。
このような発展的指導によって養成される正統的な知識とねばり強い思考力は、理系・文系の進路によらず、21世紀においてはますます必要とされています。
今野が考える、数学の学習で最も大切なこと
数学の学習で最も大切なことは、いわゆる「基本」の徹底した理解と、それを実践する「集中的な努力」です。しかし、一言に「基本」といっても「初歩」とは異なり、やさしいことはなく容易にマスターできるものではありません。
みなさんがよく口にする「基本はできるけど応用が…」というときの「基本」は「初歩」のことを指します。私が言う「基本」とは、「解法を支える基本的な考え方」です。