◆予備校講師『伊藤賀一』のこれ・・・・・・・・・
世界一かどうか?は別としてなかなか面白かったです。
”参考書”というより、”読み物”って感じです。
とにかく”たとえ方”が斬新でわかりやすく、イメージがつかみやすいですね・・・・
これらの”たとえ”は、早速パくらしていただきます!!
センター対策の日本史を指導することもある私にとっては、
“ネタ”本としては、最高の本です。
いつくか、紹介させていただきます。
建武の新政について・・・・
~~鎌倉時代と同じく地方に国司(県知事?)・守護(県警本部長)を併置せざるを得ないなど、実質は公家政治と武家政治の折衷(ミックス)でした~~
不平等条約の締結・・・・・・
~~それまでいろいろあったオランダでも、ロシアでも、ましてやイギリスでもなく、なぜかアメリカに無理やり、”開国”させられてしまいました。上記四カ国と和親条約(仲良し条約)を結び、さっそく『片務的最恵国待遇』(日本が一方的にあなたを最優先します!!)という不平等条項を背負うことになったんですけど、国際法の知識のない幕府は、いまいちピンときてなかったんです。
第一次世界大戦と日本(ドサクサの火事場泥棒のようなもん)・・・・・
~~ドイツらの三国同盟がイギリス・フランス・ロシアの三国協商に喧嘩を売りヨーロッパで第一次世界大戦が起きたことは、元老井上馨の言う”大正新時代の天祐(=天の助け)”の通り、日本にとってはかなりのラッキーでした。当然、国内のモメゴトは一時中断するし、何よりもメチャクチャ好景気(大戦景気)になりました~~~中略~~~~
大幅な輸出超過となり、債務国(借金のある国)だったのが債権国(お金を貸してる国)へと大化けしました。賠償金がとれなかった日露戦争後の不景気なんて一発で脱出。何か、国自体が成金ぽいような感じ。この経済力を利用して、ヨーロッパの混乱を尻目に中国に進出し(袁世凱政府に対する二十一カ条の要求など)し、東部シベリア・北満州・北樺太へも領土的野心を見せます。だから、アメリカやイギリスから見た日本の印象は大戦とロシア革命のドサクサにまぎれた火事場泥棒的なモノになってんです。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。