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2019
5/3

◇思い出のキャップ・・・か・ら・の/後編

ブログ

20年以上もの前にシドニーで買った、思い出深いこのキャップ・・・・か・ら・の

道南のある田舎町の公立高校。

そこで、私の友人は、陸上部の監督をしてました。

いわゆる、昭和の典型的な”スパルタ指導”でした。

(彼は、既に退職されてます)

町教委、学校関係、保護者との衝突もそれなりにあったと聞いてます。

しかし、彼の情熱は、半端ないものがありました。

“情熱”というより、”執念” そのもの。

胆振管内のある中学校から

赴任して数年で、道内陸上競技会の押しも押されぬ『公立強豪校』に押し上げました。

道南の田舎町の公立高校・・・・聞けばわかる方ならすぐわかると思います。

 

 

今から20年前となると、陸上競技の監督と言えば、このようなスパルタ指導の監督さん

が大半だったと思います。

 

そのような時代・・・・・・・・

小出監督の『褒めて伸ばす』指導法は、とても新鮮でした。

シドニーオリンピック直前、小出監督のドキュメンタリー番組が放映されてました。

意外にも、小出監督もまた、典型的な”昭和のスパルタ指導”でした。

しかし、ある出来事をキッカケとして、”褒めて伸ばす指導”に大きく舵をきりました。

 

 

私は、当時、大手の学習塾で働かせてもらってました・・・・・

 

 

数学指導の総責任者として数多くの部下を抱えると同時に、

生徒数150名以上の大教室の教室運営責任もさせてもらってました。

 

常勤、非常勤講師の育成、指導

講師配置、代講業務全般

指導マニュアルの作成

各種テストの作成

教室運営業務

各種会議の準備

 

今考えても、よくもまぁ~倒れなかったなぁ・・・と思います。

授業中は、私語はゼロ。

課題は、全員完璧。

教室前に並べられた生徒の自転車・・・・驚くくらい整然と並ばせてました。

 

 

私は、力で生徒をねじ伏せてました。

 

まさしく、軍隊形式です。

とはいえ、生徒の成績を当然のようにあげてました。

噂が噂を呼び・・・・・ピークで、その教室は生徒数250名を超えました。

 

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余談ですが・・・・平成ノブシコブシの吉村さん、当時、生徒として通ってくれてました。いつも私に怒鳴られまくってました(笑)・・・・・小6から中3まで4年間担当させてもらってました。友達思いの気持ちのやさしい生徒でした。今でも、はっきりと覚えてます。

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私は、天狗になってました。

生徒を意のままに操る・・・・完全なる大きな勘違いをしてました。

生徒は、私に怒られたくないので、”ふり”をしてただけ。

課題を全員完璧にやってたのも”ふり”。

自転車をミリ単位で整然と並べてたのも”ふり”・・・・・・・

 

『若気の至り』と言えば聞こえはいいですが、

多くの人を傷つけたのも事実です。

今でも、反省しています。

 

 

このような、私の”大きな勘違い”・・・・・

それに気づかせてくれたのが、小出監督でした。

“ふり” は一過性。

“ふり” は、しょせん『ポーズ』。

上からの『押さえつけ』なんて一過性のもの。

小出監督が、大きく舵を切ったように、

私も、大きく舵をきりました・・・・・・・

 

 

小出監督に感謝しています。

どうか、安らかにお眠りください・・・・・・。

合掌。

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。