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2019
9/14

☆『古代史への旅』黒岩重吾【講談社文庫】

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【あとがき】より・・・・・

黒岩古代史小説の特色は、何と言っても、歴史の教科書などでは年号と簡単な事実だけ

無味乾燥に叙述されているだけの人物に豊潤なロマンの肉付けがなされてる点にあ

る。

 

~ 中略 ~

 

そして、作品の根底には、古代朝鮮や中国、つまり当時の国際情勢を踏まえた幅の広い

史認識が確として存在する。

そこから生まれる独特の黒岩史観には、読む者の知的興奮を掻き立てるものがある。

こうした歴史認識と史観も、壮大なスケールで古代ロマンとともに、大きな魅力となっ

いる。

 

いゃ・・・・・・この【あとがき】の通りなんです!!

とても、読みごたえのある一冊でした!!

教科書の脚注のスミで眠っていた人物たちが、血の通った体温のある人間として、立ち上

がっていくような感じです!!

そういった彼らの人間像が身近に感じられるんです!!

 

皆さん、ご存知のように、天武天皇が不退転の決意をもって、律令政治を推し進めていき

ます!!

律令政治によって、貴族、一般の人々の生活はどうなっていったか・・・・・

教科書に書かれてある事と、史実には、やはり・・・・・

かなりの”ギャップ”は、あったんですね・・・・

 

持統女帝と不比等の真の目的・・・・・

そして・・・・

書き換えられた出雲神話など、興味深い内容ばかりでした!!

 

 

感動の一冊でした!!

 

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。