確かに、偏差値は、受験指導においては、とても有効な”指標”だ。
その一方で、偏差値の弊害もまた大きいものがある。
中学でも、
高校でも、
集団の中で[君のポジションはこうだ!!]
と言われる。
それにより、行ける高校、行ける大学は、ここと決められてしまう。
仮に、いわゆる「いい大学」に合格したとしよう。
合格した学生は、受験の時に偏差値で自分を”ポジショニング”し、
自分の能力を見極めたつもりになっている。
自分は、〇〇大学出身だ!!・・と何かにつけて、ハナにかけたがるのも時々、見かける。
保護者のお父様の職場にも、こういった類のヒトって、一人や二人は、いるのではないでしょうか(笑)
これは、大きな間違いだ。
人間の能力などというものは、常に変わる。
私も、61年間の人生で、色々な人間を見てきた。
東大出身
早稲田出身
慶応出身
北大出身
樽商出身
若くして才覚を現しながら、その後、会社を潰してしまったヒト。
大器晩成で社長になってから花を咲かせたヒト。
カリスマ不動産王になって、あの”葉加瀬太郎”さんと親交のあるヒト。
偏差値の一番の弊害・・・・・
それは、あたかも人間の能力や価値を規定する有能な尺度であるかのような錯覚を与える
事だ。
自分はこのレベルだから、
こんな大学
こんな仕事
こんな人生・・・・と”分相応”だと一生固定されたかのように思い込んでしまう。
たかだか、小学校高学年から高校卒業までの、瞬間最大風速を測ってるだけに過ぎない
のに、それを自分の人生のポジションと錯覚してしまう・・・・
人間の価値なんて、本来、自分にしか分からないモノだ。
そして、その価値はライフステージによって変わっていく。
愚息よ!!
たまたま、現役で合格させてもらったが、
それで、お前の、能力や価値が決まったわけでも何でもない!!
“常に謙虚たれ!!”
人間の能力なんて、年齢や環境、そして交友関係でも大きく変わっていく!!
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。