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2022
7/14

☆日本史人物『その後のはなし』上・下/加来耕三【講談社文庫】

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この手の本・・・・“その後のはなし” というのは、よくありますし、

私もこれまでに数十冊は読ませてもらいました。

中には“都市伝説”的な内容も含んでました(笑)

 

しかし、この本は、こういったものとは、一線を画したものです。

 

何せ・・・・あの加来耕三先生が書かれた本です!!

 

磯田道史先生と並び、私が最も尊敬する歴史家の一人です。

 

まさに・・・今の日本歴史学会をけん引する若きニューリーダーたるヒトです。

 

そもそも・・・・従来の歴史書は、

それが教科書であれ、

あるいは、読み物であれ、それは陽のあたる分野のみの記述です。

 

この本は・・・・『その後』の当事者の『消息』や『結末』がどうなったかを

客観的史実を基に、つぶさにたどり、人間への興味だとか、歴史の無常さにもメスを入れ

ドキュメンタリーです!!

 

ドラマ鎌倉殿の十三人で注目を浴びる

『源範頼』

『梶原景時』

『二代将軍頼家』

『三代将軍実時』

彼らの”その後”も克明に記されてます・・・・

 

日本史においては、常に『一つの正しい歴史』が存在するわけではないっ!!

 

ということを再認識させてくれた一冊でした!!

 

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。