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2015
6/20

残念な教員 その1

ブログ

光文社新書 林純次著

私が、ここ最近で読んだ本の中のダントツ「第一位」です。

なにせ、私自身も、若いときは、”暴力教員”でした。

まさしく、完全無欠の「残念な教員」でした・・・・・・・・・

しかし、学生時代、家庭教師、塾講師を毎日やってましたので、指導技術に関しては、誰にも負けない・・・というプライドをもってました。しかし、「謙虚さ」のかけらもありませんでした・・・わかりやすく言えば、「天狗」でした。

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以下に、印象に残った一節、全く同感と思った一節、よくぞ言ってくれたと思った一節を何点か紹介させていただきます。

 

◆「残念な教員」とは、ニュースネタになるような破廉恥教員のことではない。もちろん、彼らも「残念」ではあるが、教育界全体から見ればごく一部に過ぎず、どちらかと言えば個人の資質の問題とも言えるであろう。本書でいう「残念」な教員とは、そもそも本業での「教え方を知らない」、その結果「生徒を成長させられない」教員のことである。実は、このタイプの教員が学校教育現場の8割を占めているのだ。

◆本書は、「残念な教員」を量産し続ける学校教育現場の「失敗の仕組み」を踏まえ過去の教育実践の蓄積と著者自身の取り組みをベースに未熟練教員と生徒を共に成長させる方法を提示する。

◆残念な教員らの言動は、法的には、処罰できないので学校が自ら解決していかなければならない問題である。そのような質の低い教員はどこの学校にでも存在しており、生徒であればだれでも、彼らの実践する、”残念な”教育の被害者になり得る。

◆小学生は正直にダメ出しをしてくれるが、中学・高校生は教員に内申書を握られてる上、教員に対して異議を申し立てるほど学校の授業に期待もしていない。だから、中学・高校の教員は誰からもダメ出しをされず、職業人にあるまじきレベルの授業を展開している。

◆「学ばない教員」

読書を勧めることを良くないという人はまずいないだろう。多くの教員も生徒の「活字離れ」を嘆き、国語教員を中心に推薦図書を選んだりして、少しでも文字を読むことの意味を伝えようと躍起になっている。

では、肝心の教員はどうだろう・・・・《中略》・・・・・・月に2冊すら読まない教員が約8割もいるということだ。批判を恐れずに言えば、その8割の人間は今すぐ、教員免許を破り捨てるべきである。なぜなら我々教育者は学び続けることを課せられた職業人だからである。

 

「あっそうそう、こういう教員いた、いた!!」

「私も、当時、そう思ってた、よくぞ、言ってくれた!!」

読んでいて、このような気持ちでした。

他にも、いろいろと、紹介させてもらいたい一節は、山ほどあります・・・

今回は、この辺にとどめました・・・・

筆者は、5人の教員のうち、3人は、「残念な教員」と断言しています。

ひょっとすると、みなさんの、お子さんの学校にも、「残念な教員」がいるかもしれません。