教科書や史料集ではお馴染みの『土偶』『土面』『土版』『土器』
従来のセンターレベルでは絶対の頻出ワード。
縄文文化の勉強ではここからがスタート!!
縄文時代で覚えるべき項目は、以下の『35項目』・・・・このように生徒に指導してま
した・・・・あくまでもセンター試験の時の話です。
しかし、縄文時代は、そんなんじゃないのです!!
そんなもので片づけられないのです・・・いや、片づけてはいけないのです!!
さて・・・・
こうしてまじかにすると何とも言えない感情がこみ上げてきました・・・・
様々な文明が生まれては消えていった世界の歴史の中で、縄文文化だけは特別です。
縄文文化・・・・世界の先史文化の中で、
これほどまでに、独特の文化は他に存在しません!!
世界のほとんどの先史文化は、農耕・牧畜により定住生活へと変化していきます。
しかし、日本においては、様々な自然環境を背景に採集・漁労・狩猟を生業としながら、
1万年以上もの長期にわたり、定住生活を存続させました。そこには貧富の差などありま
せん。
その間、土偶に見られるような高い精神性をもち、ヒスイや黒曜石の流通に見られるよう
に遠隔地との活発かつ積極的交流を行ってました・・・・
縄文の人々は、
何を考え、
どのような暮らしをしてたのでしょうか?
当時の人々は、厳しくも豊かな自然に謙虚に向き合いながら、
採集・漁労・狩猟を生活のベースとし、
『自然との共生』の思想の下、心豊かに暮らしてたのでしょう・・・・
特に、北海道においては、弥生文化へ移行せず、
続縄文文 ➩ オホーツク文化 ➩ 擦文文化 を経て、
アイヌ文化へと独自の歴史が展開しました・・・・
今日のアイヌ文化のなかにも色濃く残っている『自然への畏敬の念』『共生の思想』のル
ーツは、この縄文文化に他なりません・・・・
この思想は、現代はもちろん、これからの社会の在り方を考えるうえでも、
普遍的な価値を含んでいると思ってます・・・・
センター試験から共通テストへと大学入試制度が大きく変わりました。
これに伴い、全国の高校入試も問題も ”プチ共通テスト化” してます。
だからこそ・・・・
縄文文化の重要性に対する理解を深め、
合わせて、
北海道の歴史の特徴とその魅力についても、ドンドン生徒たちへ伝え、
ドンドン発信していかなければならない!!
このように考えてます。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。