皆さん、ご存知のように
私大医学部の場合、『正規合格』と『補欠合格』があります。
『正規合格』は、文句なしの普通の合格。
『補欠合格』は、正規合格者の中で入学辞退者が発生した時に、その空席に滑り込んで
“繰り上がり”の合格となり、入学資格が与えられる・・・・こんな感じです。
ほとんどの私大医学部の場合、補欠合格の通知の際、『番号』も通知されます。
この『番号』は、繰り上がりの順位を指します。
ある私大医学部に通う実力養成会OBの話です。信憑性バッチリです。
この生徒は補欠合格でした。さて、その大学、定員100名中、正規合格は3名。
残り97名が補欠合格です。
え゛~っ!! まじっ?
と思われる方も多いと思いますが、これが現実です。
私大医学部の場合、受験生は、ほぼ100%他大学との併願となります。私大医学部受験の
場合平均すると一人あたり、6~8校受験しています。それ以外にも、国公立医学部を受
験する生徒は大量にいます。入学辞退者が膨大な数になるのもうなずけます。
ですから、大学側も、入学辞退者を想定して、『定員100名』であれば、150~180名に対
して、正規合格者を出します。にも、かかわらず、ドンドン、入学辞退者が出ます。
結局、正規合格者だけでは、全然定員に足りず、補欠合格者が順次繰り上がって合格する
というのが実情です。
2015年度入試、東京慈恵会医科大学
の例でご説明させてもらいましょう。
この年、定員110名。正規合格者は155名。補欠合格者225名。最終的な繰り上がり合格者は184名。
すなわち、繰り上がり合格184名をもって、110名の全入学者を確保した。
東京慈恵会医科大学ですら、正規合格者+繰り上がり合格者 = 339名 のうち、実
に229名が入学を辞退しているという状況になってるんです。
この繰り上がり合格者数は、大学によっては非公表のところもありますが、6割は公表し
ています。ホームページで確認できます。
繰り上がり合格は、例年、国公立前期の発表後に大きく動きます。
後期発表後にも動きます。
4月になり、大学の入学式の前日に、繰り上がり合格の連絡がはいった・・・
このような生徒もいました!!
繰り上がり合格が320名(定員90名)というところもあります!!
ですから、当然、この『繰り上がり合格者』は何名か?
という情報・・・・・絶対に抑えなくてはならない情報のひとつですね。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。