難関大では、『記述問題』で出題されそうなテーマです!!
『江戸幕府は、開国が原因で崩壊した・・・・・・・』
生徒は、このように考えがちです。
しかし、『開国』は、一つの原因にすぎません。
江戸幕府崩壊の真の原因とは?
それは、『幕藩体制の崩壊』です。
幕藩体制・・・・
それは、幕府は天領という幕府の領土を支配し、大名はそれぞれの藩を支配する。
このような体制をいいます。
この体制のもとでは、幕府と大名は相互不干渉です。
すなわち、藩は、基本的には、幕府の政治に関与することはありません。
確かに藩主が老中などの重職に就いた時は幕政に関与しますが、
それは、老中在任中のみ。
ですから、
鎌倉幕府における『北条氏』
室町幕府における『守護大名』
このような『将軍にとって代わる勢力』が生まれにくい構造になっていたのです。
しかし、ペリーが来航し、開国を迫られたとき、
幕府は朝廷にこのとこを報告します。
諸大名、幕臣に諮問します。
さらに、ハリスが来日して、通商を要求します。
朝廷の許可を得ようとします。
つまり、朝廷や諸大名を幕政に関与させてしまうのです。
『幕府の政治は幕府でやる。他の者は一切口を出すな!!』
といった体制が、事実上崩壊していきました。
その結果、19世紀前半に藩政改革に成功して財を蓄えた藩が、
朝廷とタッグを組んで幕府を倒し、
自らがとって代わろうということになつたんですね・・・・・・
薩長などの若い志士たちのパワーが炸裂して江戸幕府、すなわち封建体制という旧体制を
倒し”明治維新”という一種の革命を経て、近代国家が誕生していくわけですね。
以上、
歴史検定日本史1級に向けて勉強中の今野でした・・・・・。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。