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2018
5/19

実力養成会通信 第775号 ”昨日の通信『自分のスタイルに固執しすぎる』に関して” の巻

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昨日の、実力養成会通信774号。

 

ある高校の進路懇談会の資料。

このなかで『受からない生徒』の特長のなかで『自分のスタイルに固執しすぎる』とい

うのがあり、そこで、私は・・・・・・

『(そうなった)原因は子供にあるのではなく、親にある』

このように書きました(あえて、厳しく書きました)

 

この部分に関して、昨日、保護者の方2名から、具体的に教えて欲しいというメールをい

ただきました。

ということで、・・・・・具体的にどのようなことかを説明させていただきます。

 

 

人間は、成長過程において、ある一定の枠にはまっていきます。

考え方、行動パターン、表情とか感情の持ち方に至るまで、自分の親や兄弟、さらには友

人たち、住んでる環境から自分というものが作られます。

 

なかでも、最も強く影響を受けるのは家庭である事は言うまでもありません。

『子供は3歳までが大切』

『10歳までが子供の人格形成にダイレクトに響く』

などの学説はいろありますが・・・・

要は、小さい時の環境がその子の人格形成に大きな影響を与えるということです。

ことわざ、『三つ子の魂、百まで』が示す通りですね。

アメリカやオーストラリアにも、これと同じような諺があります・・・・・

 

このようにして、家庭から強い影響を受けて育った子供は、当然親に似てきます。

見た目だけではありません。

表情やしぐさまでも似てきます。

これは、無意識のうちに親の表情やしぐさまでも真似てるからです。

子供は、マネをしようと思ってこのような表情や行動をとっているわけではありません。

自然と、無意識のうちに真似てるんです。

私が保護者の方々と面談させてもらって感じることです。

 

20年以上の指導経験のある、いわゆる『ベテラン』と呼ばれる塾の先生、学校の先生た

ちなら皆さんが一様に思うことです。

 

でも、これらは、実際に『目に見える部分』です。

つまり、目の前の保護者の方と面談させてもらって目で見て表面的にはっきりわかること

です。

 

しかし、目に見えない部分。

たとえば、考え方や心構えと言った内面的な部分まで似てくるというか、マネをするもん

なんです。これは、『潜在意識』です。

深層心理学においては、学術的に立証されてる事実です。

 

 

つまり、親が物事を肯定的に捉える家庭では、子供はポジティブに捉えるように

り、その逆も然りということです。

 

 

どうして、こんな子に育ったんでしょう・・・・・と嘆く保護者の方がいます。

しかし、子供に原因はありません・・・・・・・・

 

私も含めて、人は、自分が見えてる現象の中に原因があると思い、自分が納得するように

意味づけする傾向にあります・・・・・ここが怖いところです。

子供に原因があるのではなく、親も含めた大人の対応に原因があるんです。

まず、このように認識を変えることが、問題解決の出発点といえると思います。

 

 

高3生になって、『自分のスタイルに固執しすぎる』のであれば、ほとんどのケースは、

今後、一生のこのスタイルでいくでしょう・・・まさしく、時、既に遅し・・・・・・

相手は、ほぼ変わらないと考えるのが賢明です。

 

だから、相手を変えようとするのではなく、自分を変えていく中で上手く付き合っていく

しかありません。

 

 

 

本日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。