著者は『地震考古学』の第一人者です。
『地震考古学』とは比較的新しい学問分野です。
遺跡にある地震跡の調査と歴史資料の地震に関する記述との照合、調査、研究により、
発生年代の推定、規模、被害状況を明らかにすることで、将来の地震予測に寄与する学問
です。
まだまだ解明されてないことが多く、
今後様々な”新発見” ”新事実” に期待が持てそうです。
天下統一の前後、豊臣秀吉は2度も大地震に襲われました。
大坂に逃げ帰った天正地震。
城がすべて倒壊した伏見地震。
以外にも知られてない事実ですが・・・
秀吉の生きた時代は活断層が活発な『内陸地震の時代』と言われ、
まさに”いまの時代”と同じ時代と言われてます・・・・・・
例えば・・・・『阪神・淡路大震災』より約400年前にも京阪神地域の多くの遺跡から
天正地震、伏見地震の痕跡が数多く検出され、甚大な大震災があったことが立証されてま
す。
そもそも、日本列島自体が地震で生まれました。
この国で暮らし続ける限り、大地の激しい揺れから逃げることは出来ません。
被害を少なくして、我が身、そして大切な家族を守るためにも、過去の地震から知識と教
訓を得ることが大切なんだと思います。
時代の流れとともに、人々の暮らしは大きく変わってきました。
とは言え、暮らしがいくら変わろうとも、
足元を支える岩盤の破壊は過去から未来へと、永遠に繰り返されてるということを強く認
識させられた一冊でした。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。