「Iメッセージ」・・・・・聞きなれない言葉だと思います。
I・・・アイ・・・・私は・・・・で「Iメッセージ」です。
「コーチング」の世界で使われる「コミュニケーションスキル」です。
相手を勇気づけ、動かし、刺激し、行動させる力を持ちます。
例えば・・・・・
職場の「飲み会」をイメージして下さい。
開始時刻になっても一人が来ません・・・・
全員イライラして待ってます。そこへ張本人から電話がかかってきました。
電話に出た皆さんは、何というでしょうか?
「何ぐずぐずしてるの?」
でしょうか?
それとも・・・・
「待ってるから、早く来てね」
でしょうか?
両極端ですが・・・・・
この二つは、
「(あなたは)何ぐずぐずしているの?(遅刻するな!!怒)」と
トラブルの原因にさかのぼって相手を変えようとして発信したメッセージと
「早く来て(ほしい)」という「今の私の気持ち」を出発点として伝えたメッセージで
す。
後者が「Iメッセージ」です。
それに対して前者を「YOUメッセージ」と言います。
もう一つ例えましょう・・・・
またまた職場の「飲み会」です。
あなたが幹事だとしまょう・・・・
「飲み会をやります。皆さん都合をつけて、参加してください」(YOUメッセージ)という案内にするか
「飲み会をやります。皆さん都合をつけて、参加していただけると嬉しいです」(Iメッ
セージ)という案内にするか・・・・・受け取り方は、随分違うと思いませんか?
このようにIメッセージは、YOUメッセージで伝えられるより相手はずっと受け取りやす
く聞いた相手は「否定」しようなどとは思いません。
さらに、皆さんのご家庭でもよくあるような会話で例えてみましょう・・・・
「今、何時だと思ってるの!! 約束の時間はとっくに過ぎてるわよ!!」
YOUメッセージですね。これは、言われる方にとったら抗議のメッセージです。
これをIメッセージで言い換えてみると・・・・
「お母さん、とても心配してたの。約束の時間とっくに過ぎてるし。何かあったんじゃないかなと思って・・・」
このメッセージは、子供に親の気持ちを伝えてますね。「お母さんは心配してた」とい
うIメッセージにすることで子供は相手のこととして冷静に聞くことができます。
私は、20年くらい前の、コーチングの研修会で、このIメッセージを知りました。
以来、気付けば、私は、指導の場面では、ほとんどIメッセージです。