幕藩体制の行き詰まり・・・・・・
列強の接近などに代表される社会の大きな変化・・・・・・・・
こういった時代背景の下で
『思想』の面でも大きな影響を受け、
朱子学を批判する諸学派が登場し、
国学、洋学など新たな学問も発展しました。
その中の一つを紹介させていただきます・・・・・・
都市や農村の実情を自分の肌で感じ、幕藩領主に現状の問題点を警告し、体制の改良、ま
たは補強のための具体策を論じる『経世思想』が活発になります。
超有名な経世論者とその思想内容(かなりザックリですが)です・・・・
太宰春台・・・・・・
お金を儲けることは、あまり立派な行為じゃないけど、大名として今一番やらなきゃならないことがこのお金儲けさ。財政を再建しなきゃ良い政治も行えないよ!!
海保青陵・・・・・・
貨幣経済がここまで浸透してます。金銭を軽視してはなりません。お金は卑しい、商売は卑しいなんて言ってると自分(幕藩領主)が世間から笑われますよ!!
本多利明・・・・・・・
彼は、『藩』=『国』という江戸時代の枠を超えてます。江戸時代に『国』と言えば『藩』をさします。お国言葉、お国なまり・・・・というように・・・彼の凄いとこは、『国』=日本の国と言ってます。商売の一番の”儲け”は海を渡っていくことから得られる!!このように断言してるんです!!
佐藤信淵・・・・・・・
日本って周りが海に囲まれてるよね。海のような自由な交通手段、航海さえ盛んになれば日本は世界の主にだってなれるんだぜ~
等々、有名な経世論者がドンドン出てきます。
教科書にも、太字で紹介されてますネ。
さて、この『経世論』・・・・・・・
聞きなれない言葉ですね。
経世論・・・・厳密には『経世済民の術』と言われてました。
世の中をどう経営して、人々を平和に豊かにさせるかという思想です。
この『経世済民』の『経』と『済』をとったのが、
『経済』
『経済』・・・・・語源は、『経世済民の術』だったんです。
今日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。