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2019
4/23

『KEGARE』(けがれ)

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例えば、中国を例にとりましょう。

古代の殷から始まって周、秦、漢、三国時代を経て、隋、唐・・・・・

色々な王朝がありました。

 

王朝が交替するときは、例外なく全王朝は、新しい王朝によって滅ぼされます。

 

これは、ローマ帝国でも、イスラム帝国でも・・・同じ。

 

古今東西、新しい支配者は、前の支配者を滅ぼすことで支配を確立させる。

これが、いわゆる、世界の常識です。

“グローバルスタンダード”ってやつです。

 

 

ですから、海外の人(日本史に詳しい)から見れば

 

『頼朝は、なぜ、天皇家を滅ぼさなかったのか?』

 

不思議でならないみたいです・・・・・・

我々、日本人は、そんなこと考えもしません!!

 

幕府と朝廷が共に存在した『朝幕併存』時代が長く続いてました。

武士政権である『幕府』が成立しても、朝廷がそのまま存続。

何の違和感もありません・・・・・・・

 

 

実は、つい最近、海外の人にこのようなことを聞かれたわけです・・・・・

 

ザックリと言えば・・・・・

 

天皇は神の子孫。天皇家を滅ぼすということは、神を滅ぼすことになる。

さすがの頼朝もそこまでのことはしない・・・・

 

と説明したんです・・・・・

 

しかし・・・・彼にとって、モヤモヤ感は、払拭されてないようでした・・・・・・

 

彼は、頼朝が天皇家を滅ぼさなかったことを

“unique/ユニ-ク” (独特の、他と比べようのない)・・・・と表現してました。

 

『神を滅ぼす』ということは、頼朝には出来なかった・・・・・

ではなく、『日本人』だから出来なかった・・・・・・・・・・・・

 

日本人固有の、思想なんだと思うんです!!

 

この日本人固有の発想が、世界基準には、あてはまらない、と思うんです。

 

さらに、彼は・・・・日本人は、『KEGARE』(けがれ)に対して敏感すぎる。

頼朝が天皇家を滅ぼさなかったのも、『朝幕併存』時代が長く続いたのも

『KEGARE』たくないという日本人の『ユニーク』な思想からくるものだろう・・・・

このように言ってました。

 

言われてみれば、まさしくそうだと思いました・・・・・

教養のある海外の人たち・・・・・我々日本人より、日本の歴史に興味をもってます。

というか、日本人の思想が、彼らにはとても興味のある事のようです。

 

私もまだまだ勉強不足を感じました。

この辺の部分に関して、深く掘り下げて勉強してみようと思いました・・・・・

 

日本史検定1級に向けた勉強にもなりますしね・・・・・

 

 

今日も、最後まで、読んでいただきありがとうございました。