例えば、中国を例にとりましょう。
古代の殷から始まって周、秦、漢、三国時代を経て、隋、唐・・・・・
色々な王朝がありました。
王朝が交替するときは、例外なく全王朝は、新しい王朝によって滅ぼされます。
これは、ローマ帝国でも、イスラム帝国でも・・・同じ。
古今東西、新しい支配者は、前の支配者を滅ぼすことで支配を確立させる。
これが、いわゆる、世界の常識です。
“グローバルスタンダード”ってやつです。
ですから、海外の人(日本史に詳しい)から見れば
『頼朝は、なぜ、天皇家を滅ぼさなかったのか?』
不思議でならないみたいです・・・・・・
我々、日本人は、そんなこと考えもしません!!
幕府と朝廷が共に存在した『朝幕併存』時代が長く続いてました。
武士政権である『幕府』が成立しても、朝廷がそのまま存続。
何の違和感もありません・・・・・・・
実は、つい最近、海外の人にこのようなことを聞かれたわけです・・・・・
ザックリと言えば・・・・・
天皇は神の子孫。天皇家を滅ぼすということは、神を滅ぼすことになる。
さすがの頼朝もそこまでのことはしない・・・・
と説明したんです・・・・・
しかし・・・・彼にとって、モヤモヤ感は、払拭されてないようでした・・・・・・
彼は、頼朝が天皇家を滅ぼさなかったことを
“unique/ユニ-ク” (独特の、他と比べようのない)・・・・と表現してました。
『神を滅ぼす』ということは、頼朝には出来なかった・・・・・
ではなく、『日本人』だから出来なかった・・・・・・・・・・・・
日本人固有の、思想なんだと思うんです!!
この日本人固有の発想が、世界基準には、あてはまらない、と思うんです。
さらに、彼は・・・・日本人は、『KEGARE』(けがれ)に対して敏感すぎる。
頼朝が天皇家を滅ぼさなかったのも、『朝幕併存』時代が長く続いたのも
『KEGARE』たくないという日本人の『ユニーク』な思想からくるものだろう・・・・
このように言ってました。
言われてみれば、まさしくそうだと思いました・・・・・
教養のある海外の人たち・・・・・我々日本人より、日本の歴史に興味をもってます。
というか、日本人の思想が、彼らにはとても興味のある事のようです。
私もまだまだ勉強不足を感じました。
この辺の部分に関して、深く掘り下げて勉強してみようと思いました・・・・・
日本史検定1級に向けた勉強にもなりますしね・・・・・
今日も、最後まで、読んでいただきありがとうございました。