江戸幕府が始まって以来、もっとも経済的に繁栄し、町人文化が大きく花開いたのが
五代将軍綱吉の時代です。
その元禄の華麗な一大時代絵巻といえる読み物でした。
四代将軍家綱にはその後、継ぐべき子供がいませんでした。
そこで、家綱の弟、当時、舘林藩主だった綱吉が五代将軍を継ぎました。
徳川綱吉・・・・と言うと、『生類憐みの令』のイメージが先行しがちですが、
綱吉の政治の中心は、『学問の奨励』です。
徳を重んずる『文治政治』を強力に推進しました。
これにより、戦国時代から長く、はびこっていた殺伐とした気風を完全に排除したという
点では、『天和の治』として称えられてます。
本のタイトルは、『五代将軍』ですが、
等身大の『人間、徳川綱吉』が描かれ、とても親近感を覚えました・・・・
また、泰平の世の江戸の町の様子、人々の生活の様子が克明に描かれ、
自分も、元禄の世にタイムスリップしたような感覚にもなりました。
人間、徳川綱吉の『明』と『暗』のギャップがこれまたスゴイ!!!!
ここには、書けないような、あんなことから、こんなことまで、
この本には描かれてます。
とても、面白かったです!!
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。