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2019
6/20

五代将軍/南條範夫、双葉文庫

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江戸幕府が始まって以来、もっとも経済的に繁栄し、町人文化が大きく花開いたのが

五代将軍綱吉の時代です。

その元禄の華麗な一大時代絵巻といえる読み物でした。

四代将軍家綱にはその後、継ぐべき子供がいませんでした。

そこで、家綱の弟、当時、舘林藩主だった綱吉が五代将軍を継ぎました。

 

徳川綱吉・・・・と言うと、『生類憐みの令』のイメージが先行しがちですが、

綱吉の政治の中心は、『学問の奨励』です。

徳を重んずる『文治政治』を強力に推進しました。

これにより、戦国時代から長く、はびこっていた殺伐とした気風を完全に排除したという

点では、『天和の治』として称えられてます。

 

本のタイトルは、『五代将軍』ですが、

等身大の『人間、徳川綱吉』が描かれ、とても親近感を覚えました・・・・

 

また、泰平の世の江戸の町の様子、人々の生活の様子が克明に描かれ、

自分も、元禄の世にタイムスリップしたような感覚にもなりました。

 

人間、徳川綱吉の『明』と『暗』のギャップがこれまたスゴイ!!!!

 

ここには、書けないような、あんなことから、こんなことまで、

この本には描かれてます。

 

とても、面白かったです!!

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。