著者は、この本を『本能寺の変の実相を紹介する啓蒙書』と言ってます!!
戦国時代を震撼させた『本能寺の変』
なぜ、光秀は、謀反を起こしたか?
今もなお、”日本史最大のミステリー” とされ、色々な方々が諸説を発表されてます。
歴史愛好家にとっては、とてもミステリアスで興味深いものです。
その一方で・・・・・
教科書では、『本能寺の変』は、どのように説明されてるかと言えば・・・・・
たった2行(山川出版/日本史B)
難関私大受験生のバイブル『詳説 日本史研究』では・・・
あらら・・・・・ここでも『3行』
実は・・・・・『本能寺の変』は、高校生が勉強する日本史においては、このような、
“扱い”なんです・・・・・・
確かに、『本能寺の変の背後に存在する陰謀説』・・・・とてもミステリアスです!!
光秀の”私怨”が直接の引き金となったものの・・・・
そこには、実は、黒幕がいたのでは?
秀吉?
イエズス会?
足利義昭?
朝廷(近衛前久)?
他にも、まだたくさん!!
色々な『説』もあり、どれもあり得る話で、退けるための明確な史料がないのも、
このミステリアスに拍車をかけてるのだと思います。
さて・・・・
筆者は、そういった、“誤った認識(?)” にメスを入れ、
本能寺の変から山崎の合戦に至るまでの経過をドキュメント風に解説してます!!
筆者は、ズバリ、『光秀の私怨による単独実行』で、
天正十五年のこの時、いくつもの偶然が重なり、
謀反成功のための条件が整い、光秀は、千載一遇の機会を逃さなかったとしてます。
光秀は、
小心者
超保守的
神経質
こんな、人物像として、史料、史実を元に結論付けてます。
また、当時の中部、北陸地方の情勢、さらには、近江、四国の情勢も
どの『本能寺本』よりも詳しく説明されてます。
あるいは、『中国大返し』の真実・・・・・
そして、山崎の合戦のすべて・・・・・
まさに、リアルな歴史そのものでした!!
読みごたえのある一冊でした!!
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。
【追記】
あくまでも、私の個人的意見です・・・・
私は、従来より、光秀は近衛前久に操られていた・・・朝廷黒幕説です。
ドラマ化にもなったこの本・・これを読めば、『朝廷だろう、黒幕は!!』となります。