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2019
10/7

〇『学校では教えてくれない日本史の授業/悪人英雄論』井沢元彦【PHP文庫】

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本文より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『正史(国家が作った歴史書)の記録が絶対に正しい』と思っている限り、

歴史の真実にはたどり着くことはできません。

むしろ、ちょっと意地悪なくらい、正史の記録の矛盾を追及していくことこそが

歴史の真実にたどりつく道だと私は考えてます。

 

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『逆説の日本史』でお馴染みの井沢元彦さん。

彼の独特の歴史観については、色々な方面から、色々な意見がある事は確かですが、

私は、彼の歴史観に賛同できる部分はたくさんあります。

私は、そういう見方があってもいい!!・・・・・こう思ってます。

井沢さんの書く本は、どれも興味深く、面白いです!!

この本・・・・・特に興味深かったのは・・・・・

天智天皇と天武天皇・・・実は、天武が兄で天智が弟ではないのか?! という話。

そこをスタート地点として・・・・・

壬申の乱は、日本国内における百済派(反唐派)と新羅派(親唐派)の代理戦争で、そうした

争いが起きた背景には、唐との付き合いをどうするかという日本国の存亡がかかった切実

な外交課題があったから・・・・という視点で壬申の乱にメスを入れてます。

 

『日本書紀』は、天武天皇を神格化するために彼が、息子(舎人親王)に編纂させたもの!!

彼は、そう断言してます。

 

これは、あくまでも、井沢さんの”説”です。

 

えっ?・・・・・天武が兄?・・・・・どうして?

壬申の乱って、皇位継承継承をめぐる闘いでしょ?

 

皆さんも、普通にこう思いますよね?

 

だから歴史学者の先生たちは、井沢さんの”説”を『奇説』と揶揄します。

 

しかしながら・・・・・

筆者には、しっかりとした論拠があります。

 

最初は、『まさか!?』と思いつつも、読んでいくうちに・・・・・

『なるほど・・・・』

『そうだよな・・・』

『ってことは?・・』

『そう、なるか!!』

という、感じになっていくんです!!

 

とても、面白い一冊でした!!

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。