本文より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『正史(国家が作った歴史書)の記録が絶対に正しい』と思っている限り、
歴史の真実にはたどり着くことはできません。
むしろ、ちょっと意地悪なくらい、正史の記録の矛盾を追及していくことこそが
歴史の真実にたどりつく道だと私は考えてます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『逆説の日本史』でお馴染みの井沢元彦さん。
彼の独特の歴史観については、色々な方面から、色々な意見がある事は確かですが、
私は、彼の歴史観に賛同できる部分はたくさんあります。
私は、そういう見方があってもいい!!・・・・・こう思ってます。
井沢さんの書く本は、どれも興味深く、面白いです!!
この本・・・・・特に興味深かったのは・・・・・
天智天皇と天武天皇・・・実は、天武が兄で天智が弟ではないのか?! という話。
そこをスタート地点として・・・・・
壬申の乱は、日本国内における百済派(反唐派)と新羅派(親唐派)の代理戦争で、そうした
争いが起きた背景には、唐との付き合いをどうするかという日本国の存亡がかかった切実
な外交課題があったから・・・・という視点で壬申の乱にメスを入れてます。
『日本書紀』は、天武天皇を神格化するために彼が、息子(舎人親王)に編纂させたもの!!
彼は、そう断言してます。
これは、あくまでも、井沢さんの”説”です。
えっ?・・・・・天武が兄?・・・・・どうして?
壬申の乱って、皇位継承継承をめぐる闘いでしょ?
皆さんも、普通にこう思いますよね?
だから歴史学者の先生たちは、井沢さんの”説”を『奇説』と揶揄します。
しかしながら・・・・・
筆者には、しっかりとした論拠があります。
最初は、『まさか!?』と思いつつも、読んでいくうちに・・・・・
『なるほど・・・・』
『そうだよな・・・』
『ってことは?・・』
『そう、なるか!!』
という、感じになっていくんです!!
とても、面白い一冊でした!!
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。