- 『十返舎一九』・・・・『東海道中膝栗毛』で有名な江戸時代の戯作者。
【山川/日本史用語集】より
彼の辞世の句が、なんとも、彼らしいんです!!
この世をば
どりゃおいとまに
線香の
煙とともに
灰さようなら・・・・・
『線香』⇒『煙』⇒『灰』からの・・・『ハイ、サヨウナラ』
彼は、文筆業だけで生計を立ててました。
ですから、とにかく貧乏だったそうです。
長屋暮らしをしながら明日食べるお米もない有様。
わずかにあった家具もすべて質屋に。
しかし・・・・彼は落ち込みません!!
自宅の部屋の壁に、床の間、生け花、ちがい棚などを描いたとのこと。
初めて、彼の家を訪れた人は本物と見間違えて驚き、
その後大笑いしたと言います・・・・・
苦しい環境に置かれても、
その中で楽しみ、自由に生きる強さを身に付けようって事ですね!!
彼は『滑稽本』のスペシャリストでした。
“滑稽”・・・・・・・おどけていて、面白いこと。
彼の生きざま、死に際・・・“滑稽”そのもの!!
粋だねっ!! 十返舎一九
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。