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2019
12/5

◆『十返舎一九』に学ぶ

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  1. 『十返舎一九』・・・・『東海道中膝栗毛』で有名な江戸時代の戯作者。

 

【山川/日本史用語集】より

 

彼の辞世の句が、なんとも、彼らしいんです!!

 

この世をば

どりゃおいとまに

線香の

煙とともに

灰さようなら・・・・・

 

『線香』⇒『煙』⇒『灰』からの・・・『ハイ、サヨウナラ』

 

 

彼は、文筆業だけで生計を立ててました。

ですから、とにかく貧乏だったそうです。

長屋暮らしをしながら明日食べるお米もない有様。

わずかにあった家具もすべて質屋に。

 

しかし・・・・彼は落ち込みません!!

 

自宅の部屋の壁に、床の間、生け花、ちがい棚などを描いたとのこと。

 

初めて、彼の家を訪れた人は本物と見間違えて驚き、

その後大笑いしたと言います・・・・・

 

苦しい環境に置かれても、

その中で楽しみ、自由に生きる強さを身に付けようって事ですね!!

 

 

彼は『滑稽本』のスペシャリストでした。

 

“滑稽”・・・・・・・おどけていて、面白いこと。

 

彼の生きざま、死に際・・・“滑稽”そのもの!!

 

 

粋だねっ!!   十返舎一九

 

 

 

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。