ある新聞社(全国紙)の方から取材依頼の電話をいただいた。
とても光栄なことであり、ありがたい話ではあるが、
丁重に辞退させてもらった。
取材とは・・・・
『オンライン学習の現状とその限界』について。
塾名、顔写真も出るらしい・・・・・
とにもかくにも、実力養成会は、ご存知のように、定員制だ。
それに、全国紙に載ることで、様々な問い合わせ、相談件数が、一気に増え、
日々の業務に支障をきたしては、本末転倒だ。
ところで・・・・新聞社の方との話の中で、わかったことだ。
全国の高校、大学、学習塾、予備校・・・・
対面式に戻してるところもあれば、
それぞれがそれぞれのスタイルで対面式とオンラインを併用しているところもある。
全国の大学のほとんどが、併用型だ。
いずれの場面でも、そろそろ限界が見えてきてるという。
実力養成会通信第1624号『オンライン学習について考える』の巻で指摘した通り、
どこも・・・“笛吹けど踊らず”・・・この状況に陥ってるという。
取材依頼のきっかけは、この実力養成会通信だったとのこと。
環境を整備しました・・・・
生徒全員にタブレットを貸与しました・・・
大手予備校サテライン授業と業務提携を結びました・・・
教員(講師)は、一生懸命にオンライン授業に取り組んでます・・・
これは、あくまでもスタートラインに立っただけ。
整えた環境の中で、どのように運用していくか・・・・すべては、ココだ。
やる生徒は、もちろんやる。
やらない生徒は、最初は興味本位でやるだろう・・・・結局は長続きしない。
こういった生徒たちをどう取り込んでいくか?
結局は、・・・・・授業者側、管理者側のメンタリティに帰着する。
東進衛星予備校ですら、あれだけガチガチのシステムに何度も何度も、
修正を加え、今の”受講システム”が確立された。
さらには全校舎、担任制をビシッとを敷き、チューターを配置し、週面談を行い、
徹底した受講管理を行っている。
それでやっと、ああいった形で、オンライン授業を運営できている・・・・
数年前の話だ。
その生徒はある私立に通っていた・・・・・
学校側からタブレットが貸与されていた。
大手予備校のサテライン授業を見なさいという指示だった・・・・
しかし・・・タブレットは、全くの“宝の持ち腐れ”となっていた・・・・
この生徒が言ってたのは・・・・“簡単すぎて、見る意味ありません”
学校側は、見たかどうかのチェックはしてないし、
定着度がどうなのかのチェックもしていない・・・・
“宝の持ち腐れ”になるのは当然だ。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。