先日、ブログで《中堅高の地盤沈下》について書かせていただいた。
このブログをご覧になっていた、一般の方からご相談のメールをいただいた。
その方のお子様は、ある準トップ高校に通ってる。
そこには、“準トップ高”ならではの『悩ましい実情』が書かれていた・・・・・・
さて・・・・
どの高校へ進学しようとも『教科書傍用問題集』というものを購入する。
授業で扱うところもあれば、まったくの自習用であったり、
その扱いは、その高校により異なる。
現存する教科書傍用問題集の中で、一番レベルの高いのが、これだ。
北嶺で使ってる『オリジナル』
あの灘や、渋幕でも使ってる。
北嶺で使ってる”受験用教科書傍用問題集”だ。
東大、京大の問題が普通に載っている。
でっ・・・・次がこの『4step』そして『サクシード』とつづく。
いわゆる、トップ高と言われる高校は、このどちらかを採択してる。
さて・・・・これが、ある”準トップ高”で採択してる教科書傍用問題集だ。
この『クリア』の他にも『4プロセス』など、色々とある。
どれも『4step』『サクシード』と比べると、
悲しいくらいに、レベル的な”開き”がある。
正直に言おう・・・・北大を目指すなら、これでは、役不足だ。
あくまでも、基礎・基本の反復を趣旨とするものだ。
とは言え、準トップ高と言えどもこういったレベルの問題集を採択せざるを得ない悩まし
い実情がある。
これが、ある準トップ高の物理基礎の教科書と副教材だ。
レベル的には・・・・”一番下”・・・・・これらを完璧にマスターしたとしても、
共通テストは、5割は超えられない。
さて、ある準トップ高の定期考査は、先程の『クリア』から出題される。
中には、全く同じ問題も・・・・・
定期考査を作成する側も、評定をつける関係上、それなりの平均点となることを想定し、
学習の成果が、点数に反映されるべく、様々な、配慮をする!!
結果として、教科書傍用問題集ベッタリの定期考査にさぜるをえない・・・
そこには、作成担当者の ”理想と現実からくる大きなズレ” ”ジレンマ” ”葛藤”
が容易に想像がつく。
生徒は・・・・その問題の本質、成り立ち、メカニズムを考えることなく、
目先の定期考査で点数をとりたいがために、ただ、ひたすら”解法を丸暗記”する。
結果・・・・・8割、9割の点数を取る!!
皮肉なことに、解法の丸暗記のみで・・・・・
だから・・・・”自分は、数学は得意!!”・・・・・このような錯覚を起こす。
当然ながら、模試では全く歯が立たない
定期考査は、とれるんだけど、模試はとれない・・・・
基礎は、大丈夫なんだけど、応用が・・・・・・・・・
このような錯覚を起こす。
事実は
✖『基礎は大丈夫』⇒ 〇『解法丸暗記だけで定期考査で8割、9割とれてるだけ』
このような準トップ高の悩ましい実情が
“北大現役合格” をドンドン遠のかせている。
もちろん、北大現役合格者数が、その高校の存在意義を決めるものでもない。
しかし・・・・準トップ高に通う、北大志望者にとっては、大きな壁になっている。
準トップ高といえども、そこには、悩ましい実情がある。
誰が悪い・・・・ということではない・・・・・
このような形で・・・・学力格差がドンドン広がっていく・・・・
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。