3回目、読み終えました!!
読むたびに、あらたな発見・気付きがあります。
日本史を指導させてもらう者として、“ネタ”の宝庫と言えます!!
巻末には、こんなコメントが書かれてます!!
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『日本列島の歴史はいつから始まる?』
『なぜ天皇家の血統は大事にされるのか?』
『武士はどのようにして生まれたか?』
このように、教科書ではわかりづらい裏事情を、東大教授が最新の研究成果を
交えて解説。
歴史の流れを大きくつかむ『東大流』で日本史が自然と頭に入ってくる。
今までの歴史観を覆す日本史・学びなおしの旅にでかけよう!!
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例えば・・・・・
あの参勤交代。
参勤交代は大名財政を疲弊させたとして、その目的が大名の窮乏化を目指すものだという
説があるのも事実ですが・・・・
『東大流』は、これを真っ向から否定してます。
そもそも参勤交代は、時の権力者に対する服属儀礼。
江戸幕府の参勤交代の原形は、
秀吉が諸大名を伏見に集め、屋敷を与えたことに始まります。
豊臣政権を受け継いだ形をとる徳川家康は、伏見で政務をとりますが、
諸大名には、『伏見参勤』と『江戸参勤』を命令してます!!
家光が制定した武家諸法度で『参勤交代』が制度として確立しましたが、
諸大名の参勤交代は、家康の頃から行われており、すでに実態としてあったものを
明文化したにすぎません!!
いずれにせよ、この『参勤交代』は、結果として、幕府自体も、予想もしてなかった、
様々な結果・効果をもたらしたということです。
著者は、参勤交代を”江戸時代の「日本」を作り上げた制度”と評価してます。
歴史学は日々進歩してます。
固定的な歴史観はそれを邪魔するだけ。
我々もしっかりとニュートラルな立ち位置で、
最新データ、情報をアップデートしていかなければならない!!
心の底から痛感してます。
余談ですが、先日のNHKの「歴史探偵」でも、
薩長同盟は、坂本龍馬、中岡慎太郎の仲介ではなかった!!
船中八策も龍馬のアイデアでなかった!!
このように、これまでの”通説”が次々と覆されてましたね。
本日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。