まだ、開館前だというのに、既に多くのひとたちが並んでました。
奈良の斑鳩(いかるが)。
このロマンあふれる地に法隆寺が建立されたのは、今から1400年も昔のことです。
建立されて70年ほど経て焼失しましたが、
その後、中門や廻廊、金堂、五重塔などで構成される大伽藍が完成しました。
これらの木造国宝の建築は歴史の荒波を超え、今も立ち続けてます。
これらの伽藍には実に1000体以上の仏像が安置されているそうです。
これだけの仏像が今もなお、守り続けられているのは、代々多くの僧侶が日夜法灯を一日
たりとも絶やすことなく続けてきたからです。
それは・・・・
仏教による新国家建設を願った聖徳太子(厩戸皇子)の想いを後世に伝えることです。
さて・・・『中宮寺半跏思惟像』もこの目でしっかりと見させてもらいました。
思ってた以上に大きく、圧倒されました。
『天寿国繍帳』もしっかりと見させてもらいました!!
何よりも感動的だったのが・・・
聖徳太子の伝記で系譜だとか伝説が収録されている
古代史の重要資料である『上宮聖徳法王帝説』(国宝)を直に見れたこと・・・・
教科書にも載っている”仏教伝来”の538年という学説は、この上宮聖徳法王帝説を根拠と
してます。
仏教による国造りを誰よりも強い思いをもって目指してた聖徳太子。
太子亡き後、一族に不幸が押し寄せました・・・・
かつての太子の盟友だった蘇我入鹿が
太子の子・山背大兄王らが住む斑鳩宮を襲います。
すべては、皇位継承の目を摘むために。
このまま時が過ぎれば、太子の記憶は人々から消え去ったでしょう・・・
しかし、そうではありません。
太子への畏敬の念は消えるどころか、ますます高まり、
やがては、太子信仰となり今も受け継がれています・・・・・・
本日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。