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2016
10/3

実力養成会通信 第434号 ”『叱る』ことより『許す』こと” の巻

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将棋にたとえましょう・・・・・

我々素人は、3手先、5手先・・・・先を読んで、素人なりの最良の『手』を考えます。

プロの棋士となると、10手、20手、30手は普通・・らしいです。

しかも、何パターンの『手』を考えます。

 

 

さて数学で問題を解く!!っていうときも、これと同じです。

まず、見通し、方針を考えます・・・・・

10手先までとは言いません。

せめて、3手先くらいまで読んでほしい(泣)・・・・・・

先を読まず、感覚で、ただなんとなく、解こうとする生徒がいます。

 

先を考えれない!?

2手先すら読めない!?

ですから、説明していても、話が全く”かみ合わない”こともしばしば・・・・・。

 

小さいころから『考える』ということをしてこなかった、

もしくは、(親が)『考える』ことをさせてこなかった弊害です。

それと、今まで、手とり足とり、かゆいところにまで、手を差し伸べてもらって、教えてもらってきた・・・・・

原因はここにあります。

 

ここをしっかりと矯正して、自立を促し、自分の手でゴリゴリと解けるようにしていくの

が私たちの仕事です!!

 

では、このような生徒をどのようにして、矯正していくのか?

このような生徒の指導のポイントは?

 

講師の『待つ』勇気!!

 

そして、『叱る』より『許す』こと!!

 

 

まずは、『やらせる』つまり『解かせる』

見通しの一部分、方針の”とっかかり”の部分をみせて、生徒に、自分の手で解かせる!!

その際、指導者は、手を差し伸べない!!

これが指導者の『待つ勇気』です。

 

しびれを切らして、教えるのは、逆効果です。

指導経験10年くらいまでの講師なら・・・・・

丁寧に、かみ砕き、そして言葉巧みに教えて、生徒がわかります。

生徒の”わかった”という言葉に気を良くして、ドンドン教えます。

つまり、”無人島で飢えに苦しんでる人に釣ってきた魚をどうぞどうぞ!!”

って感じです。

生徒の保護者は、お子さんが”理解できた” という言葉に喜ぶでしょう・・・

担当講師は、これに気をよくし、ドンドン教えます。

生徒は、どんどん理解していきます。

『担当講師がドンドン教える』ということは、生徒の立場から見ると、何をしなくても、先生が全部教えてくれる。”わかりません”という返事をしておけば、無理して考えること無く、教えてくれる・・・メッチャ楽。・・このような悪循環に陥るんです・・・・・

釣ってきた魚をどうぞどうぞ・・・・・これじゃ根本的な解決になりません。

自分の手で、釣れるようにしなきゃなりません・・・・・・

 

 

『理解すること』と『試験で点数を獲る』ことは、別の話です。

勿論、『試験で点数を獲る』ためには、『理解すること』がスタートライン。

 

講師側が、ついつい、しびれを切らして、イライラしてしまいがちです。

もちろん、私も。

 

待つ勇気・・・・・そして、許すこと・・・・・・。

アタマでは、わかっいは、いるけど、

いざ、実行するとなると、とても難しいことです。

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。