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2018
3/13

実力養成会通信 第709号 ”北大前期合格者の道内出身者占有率” の巻

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今年の北大前期合格者全2065名のうち、道内高校出身者の占有率は、36.1%。

実数にして、2065名中、745人が道内勢です・・・・・

 

 

1990年以降で、過去最低だった昨年(39.1%)をさらに下回る結果となりました・・・・

 

ちなみに・・・・・

名古屋大学は、東海3県出身者で9割以上!!

九州大学は、お隣の山口県と九州出身者で9割弱。

大阪大は、関西圏出身で5割。

 

では、何故、北大がこんなにも道内占有率が低いか?

 

道内の生徒の学力が年々落ちてる?・・・・いや、そんなことはありません。

道内各進学校のセンター平均点(某予備校内部資料)を見る限り、道内勢の学力が低下した

とは言えません!!・・・・・・これは、ハッキリと言えることです。札幌北高校では、現

役で北大前期合格者は83名。過去最高なんです・・・・・

 

決して、道内受験生の学力が低下したということでは、ありません!!

 

 

では、何故?

いろいろな要因が考えられますが、

やはり一番は、東日本全域から受験生が集まってる!!

これに尽きるでしょう。

確かに、東北、関東、首都圏からの受験者が年々増加してるんです!!

 

『東日本全域から来る優秀な受験生に喰われてる』

 

これが、実情でしょう・・・・・

 

他にも、名古屋大であれば東海地方、九州大学であれば九州地方の地元と比べて、『進

校の絶対数』が少ないという北海道特有の悩ましい現状も、拍車をかけてるのも事実

でしょう・・・・どういうことか、具体的な数字をご紹介させていただきます。

 

ちなみに、昨年の北大前期合格者約2000名のうち、道内高校出身者は、ザックリで言え

ば、782名。そのうち、札幌北128名、札幌南112名、札幌西86名、札幌東66名、札幌開成

48名、札幌旭丘36名。この6校だけで、476名で道内合格者のほぼ6割を占めてました。

その他、旭川東45名、帯広柏葉28名もカウントしたら、札幌6校+旭川東+帯広柏葉だけ

で、道内合格者の7割となってます。

 

一方、九州大学は、どうでしょうか?

各県の進学校の九大合格者数です。

福岡県では、修猷館132名、福岡126名、筑紫丘110、小倉64名、東筑59名、福岡大大濠49名、久留米大付設48名、明善46名、城南44名・・・・・・

佐賀県では、佐賀西47名、鳥栖24名。

長崎県では、長崎西37名、長崎東24名。

熊本県では、熊本50名、濟々黌22名。

大分県では、大分上野丘46名。

宮崎県では、宮崎大宮36名、宮崎西21名。

鹿児島県では、鶴丸36名、ラ・サール21名、甲南21名。

 

上のデーターを見ると、九州大は、地元九州と隣の山口県で9割を占有するのもわかりま

すね。

さらには、福岡市内の高校だけで、こんなにも、九大合格者を輩出してるんですね。

しかも100名以上が3校も。50名以上が2校。

ちなみに・・・・・福岡の人口は148万人、一方札幌は193万人・・・・・・

 

名古屋大学の東海3県もまた、同じように、50名以上の合格者を輩出している高校がメ

チャクチャ多いんです!!

 

まぁ、この悩ましい実情は、今に始まったわけではないんですが・・・・

 

 

本文中のデーターは、下の本から抜粋しました。

まぁ、いずれにせよ

北大は、道内勢だけのつばぜり合いではありません。

 

東日本全域の優秀な生徒との闘いでもあります。

 

大ですら、道内勢にとっては、狭き門となってるのが現実。

 

心して、かからないと!!

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。