高校物理に要求されるもの・・・・・・
それは、『物理学』という学問体系の基礎をしっかりと原理的に把握すること。
私は、このように認識しています。
物理の世界は、そもそも、自然界はすべて、究極的な粒子があると考え、
“そいつ”の振る舞いですべてを語りつくそう
このようなスタンスなんです・・・・・・
まぁ、平たく言えば、究極的な粒子とは、『素粒子』なんですが、
実は、『素粒子』ってそもそも人間の考え出した”アイディア”にしか過ぎません。
皆さんは、原子・分子をあたかも『ある』ように勉強してきましたね。
これも、また、人間の考えた”仮説”なんです!!
つまり、『原子がある!!』と考えて、議論していくと、自然界のすべてが体系的にうまく
説明が出来る・・・・・いや、驚くほどきれいに、簡単に説明できる・・・・
こういうことなんです。
逆に、『原子なんて無い!!』って立場をとると、いまのところうまく説明できる”考え方
がない”、そして、”見つけられない”・・・・・というだけ。
ですから、物理学における自然現象の捉え方は『素朴な素粒子論』の立場に立ち、
すべての自然現象を素粒子の振る舞いとして考えるんです!!
しかし・・・・・・
20世紀以降の物理学の世界では、この素粒子だけで現象が語れないケースも出てきたん
です!!
だから・・・・誤解のないように、
あえて『素朴な』という表現にさせてもらいました。
そこで、高校物理は、20世紀以前に人間が考えていたこと、
すなわち、『古典物理学』の考え方を勉強するわけです!!
物理と言うと・・・・・・
“クルマのスピードとか加速度がどうした”とか、”ボールの運動がどうだ”とか
教科書の最初の方に登場しますね・・・・・・
クルマのスピードやボールの運動を考えて何が面白いの?・・・・・
こう考えたくなりますが、
これは、宇宙も含めた自然界の中のすべての原理を考える上で、
ひとつのモノ(物体)がどういう”しくみ”で動いてるのか?・・・・・
ここを解明するためなんです!!
クルマのスピードもボールの運動も、天体の運動の解明に
つながっていくんです!!・・・・・・
今日は、物理担当講師という立場で、
物理について、偉そうに語らせていただきました。
私の物理に対する考え方をお分かりいただけたと思います。
このような気持ちをベースに、お子様の物理指導をさせていただきます。
物理指導者としてみたら、まだまだ未熟者です。
しかし、お金をいただいて、指導するわけです。
生徒以上に、しっかりと勉強、研鑽は継続していきます。
今後とも、何卒宜しくお願いいたします。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。