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2018
5/30

実力養成会通信 第785号 ”ある高3生との面談” の巻

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先日、ある高3生と急遽、面談をしました。

 

 

画像は本文の当該生徒ではありません。あくまでも面談のイメージです!!

通常指導の予定でしたが、ほぼ1コマ、面談となりました。

このような場合は、指導コマにはカウントしません!!

面談はあくまでも面談で、指導ではありません!!

 

内容は、ザックリ言うと、以下の通りです。

①『周りは周り、自分は自分』周りに流されるな!!

②今の時期は、とにかく基礎基本!!

③模試との向き合い方

 

 

①について・・・・・

この生徒は、超難関国立理系志望です。

所属クラスもそのような超優秀な生徒だけのクラス。

周りの生徒が使ってる参考書、問題集もそれなりのレベルのもの。

どうしても気になりますし、少なからず、自分も・・・・という気持ちになりますし、

プレッシャーをうけながら日々勉強してます・・・・・。

おまけに、大手予備校に通っている友人からは『〇〇大学志望の人たちは、今、こんなこ

とやってるらしいよ・・・・』という情報も入ってくるし、さらに、プレッシャー

が・・・・・・・

私は、以下のようなことを話しました。

人は人、自分は自分。自分という物差しを持ち自分基準で考え、行動すること!!

超難関国立理系志望⇒超難問を解かなきゃならない・・・・そんな事は一ミリもない!!

難問になればなるほど、基礎基本に帰着する。自分の『数学の常識を疑う目』をもつこ

と。基礎基本とは、具体的にどういうことか?・・・・具体的に問題を取り上げ説明しま

した。

結論は、今解いてる『2次対策用の問題集』は、ペースダウンさせて、センター用の問題

集に力を入れよう指示。センター用問題集は、解けて当然、大切なのは『所要時間』!!

解けたから、大丈夫・・・・・ではない、目安時間の8割で解かなきゃダメ!!

 

②について・・・・・・

学校の授業でも、普通に東大の過去問の演習してます。当然、『?』・・・・・

『?』を『理解できた』・・・・としても、それは、表面的な『理解』。与えられた(提示

された)モノが表面的に分かっただけ。・・・・・・

今の時期・・・・・東大の過去問より、足腰を鍛える時期。

学校(超優秀クラス)の数学で扱う問題のレベルが高すぎ!!

本人たちの今の学力レベルと授業で扱う問題のレベルが段違い!!

その問題のために費やす時間がもったいない!!・・・・・単語ひとつでも覚えた方がずっ

とずっと効果的!!

私がよく言う典型的な『ミスマッチ』現象です。

 

跳び箱に例えましょう・・・・・

学校の授業で、跳び箱5段の跳び方を教えてもらいました。では、次にいきなり跳び箱20

段を跳んでください!!・・・・・・跳べない人は、後で、自分で練習して跳べるようにな

りなさい!!・・・・・まさしく、こんな状態です。

 

学校側の『東大の過去問』を授業内で扱うという、趣旨、狙いは理解できます!!

超優秀な生徒たちだけに、ドンドンプレッシャーをかけながら、尻を叩こうというもの。

生徒たちは、優秀だけに、何とかして、理解しようとするが、理解したところで何のメ

リットなし・・・・基礎基本に裏打ちされた理解でなきゃ本当の理解にならない。

形式的な理解(うわべだけの理解安心感を得たいための理解)のために、費やす時間は

無駄。今やるべきは、徹底した基礎基本の反復。学校の授業で扱っている東大の過去問は

、センターが終わってから、やるべき問題。

 

③について・・・・・

模試の判定は、あくまでも目安。判定に一喜一憂しないこと。

模試で一番大切なのは、模試後の学習行動!!

私は、この生徒に、次のような事を質問しました。

今回の模試、数学を受けて、ココがまだまだ自分は弱いなぁ? とか ココがしっかりと

押さえられたらもっと取れたのに・・・・・って思うところあったら教えて?

生徒は具体的に答えます。

 

生徒が口にした弱点、課題点、ひとつひとつに対して・・・・・

じゃあさ・・・・それを自分のものにするには、具体的にどうしたらいいだろう?

このように、生徒に逆に問いかけます・・・・・

考えさせるんです!!

生徒は、具体的な活動項目を上げていきます・・・・

 

そして、それを早速、明日から行動させるんです・・・・・・

行動させるために、背中を思いっきり押してあげるんです。

 

 

私が、普段から実施している面談は、このような形で行ってます。

抽象的な事は、一切言いません!!

超具体的に、しかも、本人が心から納得でき、そして、学習行動に変化をもたらします。

 

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。