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2018
10/31

実力養成会通信 第939号 ”中高一貫校について考える” の巻

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友人が、ある中高一貫校の5年生(高2生)の家庭教師をすることになりました。

高2生ですが、今、教えてるところは、中3の『相似』。

 

小学生の頃は、クラストップの成績優秀者!!

中学入学後・・・・・

運動系の部活に所属し、毎日夜遅くまで部活・・結果、勉強は、放置。

気付けば、中学⇒高校・・・・進学も危うくなり、家庭教師を頼み、突貫工事でなんと

か、無事高校へ進学、そして、また、部活三昧(部活がダメってことではありません)

そして、今に至る・・・・・・

 

このケースは、”まれ” ではなく、よくあるケース。

お子さんを一貫校に通わせている保護者の方なら、お分かりいただけると思います。

 

誰でも、中学入学当初は、希望に胸を膨らせます・・・・・

1か月が過ぎ・・・・・3か月が過ぎ・・・・・1年が過ぎていくと・・・

学力差がドンドン開いていきます!!

 

優秀な生徒たちは、ドンドン頑張って、学力を伸ばしていきます。

そうでない生徒たちは、ドンドン引き離されていきます。

それだけに、一度つまづくと、遅れを取り戻すには、大変なエネルギーが必要になりま

す!!・・・・・・・一貫校の場合は、特に、英語がしんどいです!!

一貫校用の英語の教科書は、数社しかありません!!

札幌の一貫校で採択している英語の教科書は、首都圏の有名進学校の採択しているレベル

の高い教科書と同じです!!

 

 

一貫校へ進学する・・・・

環境、校風、大学進学実績・・・・・などなど理由は様々でしょう。

 

今日は、大学進学という立場で書かせていただきます!!

 

文字通り、一貫校は、高校受験がなく、3カ年組よりも、1年早く、大学受験に取り組めま

す。当然有利です!!・・・・・・・医学部に合格するなら、圧倒的に一貫校が有利です

し、東大にしてもそうです。

しかし、それは、首都圏、関西圏の話。

 

札幌の場合はどうか?・・・・北嶺は、別格として、

それ以外の一貫校も近年、素晴らしい合格実績を上げてます!!

札幌圏の中学入試も、既に市民権を得たと言っていいでしょう。

 

華々しい合格実績に目が行きますが、それは、実は、トップクラスの生徒たち。

それ以外の生徒は、学校の勉強に、ついていけず、取り残されて、高2なのに、中3

の数学もままならないという現実もあります・・・・・

私の友人が家庭教師をしてる生徒のように。

 

5年間で、6年間の勉強をするわけですから、3カ年組と比べると、当然、授業スピードは

速くなるし、学校の1時限で勉強する量、進む量もハンパないものがあります。

これは、経験した者でないとわからない部分でしょう。

 

そういう状況で、ついていけなくなると、とても悲惨な状況となります!!

公立中学校であれば、高校入試があります。

高校入試は、中学3年間の総まとめの勉強と捉えることもできます!!

一貫校には、それが無い分、遅れると大変なこととなります。

高校生なのに、中学数学の内容がままならない・・・このような生徒が多数います。

 

私も、今まで、一貫校の色々な生徒、およそ50名近く担当させてもらってきました!!

ある一貫校の寮で、夜間講習も担当させてもらったことがあります。

 

一貫校のメリットを生かし、6年間、しっかりと頑張り切って、医学部合格、一橋・早稲

田合格!!・・・このような生徒もいれば、その一方で、”にっちもさっちもどにもならな

くなってる”生徒もいるということ。

 

このようになるくらいなら、公立に行って、ゆっくりと本人のペースで勉強させてあげた

方が良かった・・・と思う保護者の方も数多くいる事でしょう。

 

 

中高一貫校の強みを生かし、6年間、頑張り抜いた生徒は、

それなりの難関大学に合格するでしょう!!

これは、事実です!!

各一貫校の素晴らしい合格実績が物語ってます!!

その一方で・・・・

にっちもさっちもどうにもいかなくなってる生徒が相当数いるという現実。

 

 

一貫校に合格する・・・・・

それは、6年後の有名大学合格が約束されるということではありません。

これから始まる『鬼のようなカリキュラム』に耐えうる器を持っていると認めら

れただけです。

 

どこの一貫校であれ、すばらしいスタッフと素晴らしい学習環境で熱血指導が展開されて

ます!!・・・・・・それらを活かすも殺すも、生徒、本人次第ということです。

 

特に、勉強に関しては、他力本願的な姿勢では、ついていけなくなります!!

 

道内には、札幌圏以外にも、公立、私立の一貫校が何校かあります。

実力養成会にも、そういったある一貫校の生徒が通ってくれてます・・・・

地方になれば、なる程、学力差が顕著になります!!

と同時に、一貫校に対する意識の温度差(生徒自身、保護者)も大きいです。

 

 

本日は、『大学合格』という立場で、私見を書かせてもらいました。

 

『大学合格実績』という以外にも、一貫校には、様々な魅力はあります!!

『人的、設備的、システム的な素晴らしい環境』

『充実した海外研修制度と国際色豊かな教育カリキュラム』

公立にはない、独自で魅力的な『校風』

 

あげればキリがありませんね・・・・・・

 

 

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。