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2016
3/18

実力養成会通信 第275号 ”行き着くところは原理、原則、定義です” の巻

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数学が得意って人・・・・

まず、解法を丸暗記して、それに当てはめて解いてる!!・・・・・・

こんな人はいません。

典型的な問題は、典型的な解法で解くでしょう。

でも、それにしても解法を丸暗記しているのではなく、その解法の意味や背景にある”ス

トーリー”をつかみ、それを友達の誰かに話をするような感覚で解いてます。

 

“ストーリー”をつかむために、いくつかの『基本的な考え方』を試したり、組み合わせたりします。

 

では、この『基本的な考え方』とは?

 

『計算が複雑だな(泣)』 ⇒ 『次数を下げられないか?』

『メッチャ数字がデカいんだけど(泣)』 ⇒ 『周期性があるんじゃないか?』

『普通に考えたら絶望的(泣)』 ⇒ 『逆を考えてみたら?』

『一般化するのは、難しそう(泣)』 ⇒ 『実験してみたら何か見えてくるかも』

『証明の見通しが立たない(泣)』  ⇒ 『ゴールから逆にたどってみよう』

『式がとても特徴的だな』 ⇒ 『対称性に着目すると、なんかいい方法があるかも』

 

こういった部分に帰着します。

 

これが出来るようになると、

定理の証明や解法において、今までは、天から降ってきたかのようにしか思えなかった見事

な発想に理由があることが分かるようになります。

さらには、その問題の対象となっている事柄について、このような思考を掘り下げていけ

結局その原理、原則、定義に戻ることになるんです。

 

私が、生徒へ伝えたいのは、問題が解けるようになることではなく、このような思考回路で問題の

意味や背景に隠されたストーリーを読み取れるようになることなんです。

”読み取る”ことは、最終的には、原理、原則、定義に立ち返ることになるんです。

 

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。