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2021
3/11

実力養成会通信 第1794号 ”大学偏差値60の壁について考える【前編】” の巻

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昨日の実力養成会通信いで書かせていただいた高校の偏差値と大学の偏差値について

4名の保護者の方からラインをいただきました。

思っていた以上の反響で、いい意味で、ビックリしてました(笑)

 

やはり・・・・勘違いされてた方がいらっしゃいました。

 

中には、中学の時に通ってた塾の先生が誤った解釈をされてたようで、

それ以来、ずっと・・・・・誤った解釈をされてる方もいました・・・・

 

塾の先生ご自身は、悪気はなく生徒に健全な危機感と希望を持たすために、

話されたと思うのです・・・・・

 

まぁ・・・塾の先生も、誤った解釈をされてしまうぐらいですから、

『偏差値』というのは、本当に誤解を招きやすい指標と言うことです。

 

だからこそ、正しい知識を持って、偏差値と向き合いましょう!!

こういうことですね。

 

さて、毎年、秋に河合塾で『全統医進模試』というのが実施されます。

受験者は、例年、全国で7000人~8000人で、全員ガチの医学部志望者です。

医学部の2次試験を想定した記述模試です。

 

 

河合塾の全統マーク模試で900点満点で760点を取り、総合偏差値68.7の生徒も、

医進模試では偏差値55です。

ちなみに、総合偏差値68.7は、北大医学部A判定、京大医学部B判定、

東大理ⅢD判定と言うレベルです。

 

これが、この生徒の当時のデータです。

札幌南高校で、学年13位の成績です。

しかし・・・・医進模試では、偏差値55・・・・・藻岩高校と同じ偏差値になり、

札幌南高校で学年13位の生徒も、いきなり、藻岩高校のレベルになる・・・・・・

こんな解釈、どう考えても、おかしいですよね(笑)

母集団が異なると、偏差値も大きく変わる・・・・・こういったことです。

 

繰り返しになりますが、『偏差値』とは、その集団の中で、どのような”位置”にあるか?

を表す指標です。

 

すなわち・・・・その集団が、どのようなレベルなのか?

これにより、偏差値そのものが変わってくる。

 

ですから・・・・

代ゼミ

駿台

東進

河合

それぞれの出してる大学の偏差値が異なるのもある意味当たり前です。

 

私は、常時、河合塾の数値をベースに受験指導させてもらってます。

代ゼミさん、駿台さん、東進さんもそれぞれ、確かな精度をもって算出された偏差値で

すし、信頼のおける数値です。

しかし・・・それぞれ、母体数、その規模は異なります。

一番、母体数のデカい、河合塾さんが、一番、現状に近いと判断し、常に、ぶれることな

く河合塾の偏差値を私の受験指導の物差しとさせてもらってます。

他予備校の偏差値は、あくまでも、参考程度とさせてもらってます。

決して、信頼できない、信ぴょう性がないということではありません。

誤解のないようお願いします。

 

参考までに・・・・

実は、この『偏差値』だとか『分散』『標準偏差』は、

数Ⅰの教科書で【データーの分析】という単元の中で、勉強しますし、

共通テストにも出題されます!!

母集団の異なる2つの偏差値(例えば、道コン偏差値と河合の大学偏差値のように)を

同じ土俵で評価は出来ない。もし、同じ土俵で評価するのであれば、そこに【補正】とい

う作業が必要になって来る・・・ここういうことも学習します。

ですから・・・『母集団が異なれば、偏差値自体、その意味も変わってくる』ということ

は、教科書レベルということなんです。

 

 

さて・・・・長年、大学受験指導をさせてもらってる方なら、肌で感じてるはずです。

 

偏差値60の壁です。

 

ちなみに・・・北大総合理系で57.5

大阪大学工学部がまさに『60』です・・・・

 

参考までに・・・・道コンの偏差値は・・・

札幌旭丘62

国際情報普通61

札幌月寒59

となってますが・・・・全然、意味の違う数字だというのは、

もうわかっていただけましたね(笑)

 

 

『東大勉強研究会』という東大生の真面目なサイトです。

 

ここでは、『偏差値』について、とてもわかりやすく丁寧に解説されてます。

さらには・・・・この『偏差値60の壁』

 

偏差値つながり・・・・・ということで、

明日の通信で、この【偏差値60の壁】について、書かせていただきます。

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。