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2021
6/20

実力養成会通信 第1890号 ”ドラゴン桜からの『must』について考える” の巻

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先日、たまたま見たテレビで

『ドラマ、ドラゴン桜』のNG集みたいなものをやってました。

 

その中で、女の子が、must とhave to のニュアンスの違いについて指摘してたんです。

確か・・・・客観的、主観的というワードでその違いを説明してました。

 

言わんとしてることは、分かるんですが・・・・いまひとつでした・・・・

 

そこで・・・・私なりに、must について、深掘りさせてもらいます。

 

かくいう、私も、かなり、前にネイティブスピーカーに、must とhave to の違い、

should, ought to, had better, それぞれどのように使い分けているのかを直接聞いたこと

があるんです・・・・・

 

まずは・・・・must の原義は『圧力』ということです。

しかも、かなり、強烈な『圧力』

そこから・・・・『義務(~しなければならない)』の使い方が生まれたんです。

 

だから・・・・

この『must』を使いこなすには、常に「強烈な圧力」をイメージするとよいでしょう。

 

例えば・・・・・

 

You must finish report on time.

 

予定通り、レポートを仕上げないと、

大変な事が待ち受けてる感じがヒシヒシと伝わります。

 

この場合、話し手は、相手に対してmust を用いることで、

絶対に仕上げなければならないという強烈な圧力をかけてるんです!!

 

ですから・・・・強烈な圧力 must が否定形になると『強い禁止』を表し、

命令文と同じようなニュアンスになります。

don’t have to は、単純に『~する必要はない』ですから、意味合いはかなり違ってき

ます。

 

can, may, will  等に過去形が存在して、なぜ、must に過去形が存在しないか?

それは、must は『今、そこにある強烈な圧力』

ひしひしと肌で感じる圧力だからです。

 

更には・・・・・

 

He must have been ill.

 

(今になって考えてみると)あのとき、きっと病気だったに違いない

 

must の強烈な圧力は、『~しなければならない』だけでなく、

『~にちがいない』という“強い確信”も生み出しました!!

 

 

このように、助動詞には、いくつかの意味が同居してます。

しかし、これらは、偶然、ランダムにあるわけではありません!!

原義から同じイメージが生み出しているものなのです。

 

ちなみに、英英辞典では、

must とhave toとhave got to のニュアンスの違いを説明してます。

“force” “law” “rule” という単語からも、must の強烈感が見て取れますね。

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。