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2021
10/3

実力養成会通信 第1982号 ”偏差値に対する正しい認識を!!” の巻

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先日、ある保護者の方から、ご相談をいただきました。

 

ザックリと言えば・・・・

『高3になり、高2の時の偏差値と比べ、かなり落ちている・・・・・』

このような内容でした。

 

 

通常、道内の高1・高2生のほとんどが受験する”進研模試”の偏差値・・・・・

そして、高3になり、全統模試などの偏差値・・・・・・・・・・・・

 

かなり、”ギャップ”があります!!

 

おおむね、

高1・高2の進研模試の偏差値 60 ➩ 全統模試に換算したら、偏差値50位。

 

高2当時の進研模試の偏差値から10~15引いた値が、河合の全統模試の偏差値に該当!!

 

 

この事実をしっかりと認識することが大切です!!

単に、数字だけで判断すると大きな勘違いになりかねません!!

 

 

なぜ、このような現象になるか?

 

 

結論から言うと、高1・高2生の進研模試の、受験者層の学力が低い。

 

こういうことです。

逆に、高3の全統模試の受験者層の学力が高い、というか、

高1・高2の時、進研模試を受験してなかった全国の学力上位層の生徒が、

一気に受験するようになる!!

こう言う理由です。

 

 

全国的に見ると・・・・・進研模試は、

学力的に、中位層~下位層の受験者が大多数を占めます。

 

例えば・・・・・

北嶺は、進研模試は受験しません。

立命館SPも受験しません。

いわゆる全国の有名進学校のほとんどは、進研模試には参加してません。

 

ですから・・・・・

進研模試の偏差値60と全統模試の偏差値60は、

そもそも、母集団の規模、学力層が全然違うので、

数字にして10~15のギャップが生じるということです。

 

 

偏差値とはあくまでも、母集団における自分の立ち位置を示す指標です!!

 

母集団が異なる偏差値を同じ土俵で、議論すること自体、ナンセンス!!

こういうことです。

 

お分かり、いただけたでしょうか?

 

ちなみに・・・・・・

これから、実施される河合塾の『全統医進模試(医学部志望者向け)』ですが、

札医であれば、偏差値55でB判定となります!!

 

極端な例ですが・・・・

中3の時の道コン偏差値55は、藻岩、手稲、新川あたり・・・・

同じ偏差値55だから・・・・

藻岩高、手稲高、新川高に合格する生徒は、

みな札医がB判定をとるだけの学力がある生徒だ!!

という、大きな勘違いを起こしてしまうのです。

 

ですから、母集団の異なる2つの偏差値は、全くの別物!!

つまり・・・・高2の進研模試の偏差値と、高3になってからの全統模試の偏差値は

全くの別物で、比較しても、全く意味がない!!

こういうことです。

 

偏差値の推移を見たいのなら、全統模試で追跡してみていく!!

もしくは・・・ベネッセ・駿台模試で追跡してみていく!!

 

 

 

ちなみに・・・・河合塾の北大総合理系の偏差値は、62.5。

この62.5 という偏差値は、

毎年の共通テストリサーチの膨大なデータをベースにして算出した値です。

ですから・・・・高2の進研模試で偏差値65を達成していたから、

北大は余裕!!

という事でも、何でもありません・・・・・

65+10=75・・・・つまり、ギャップ分の10を加えて、75であれば、

ボーダーということです!!

 

 

偏差値・・・・しっかりとした正しい理解を!!

 

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。