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2016
6/16

実力養成会通信 第350号 ”教え方のプロ” の巻

ニュース

我々、予備校講師は、それぞれが”教え方のプロ” というプライドを持って、仕事をさせ

てもらっています。

我々は、『教える』という行動を通してでしか自分を表現できない職業です。

『教える』ことにより、生徒の学力を伸ばし、その対価として『指導料』をいただきま

す。

生徒の学力を伸ばすには、『良い指導』『良い授業』が大前提です。

 

最近、いろいろな塾の広告、チラシ、ホームページを見ていると

『良い授業』『良い指導』を実現するための、『教える技術』について

キチンとコメントしているところが少ないように思います。

 

いつも、目にするのが・・・・・・

『一人一人のためのオンリーワン指導』

『クオリティーの高い家庭教師しか採用してません』

『相性面も考慮したベストマッチングの・・・・・』

こんなんで、いいのかな?・・・・・と思ってしまいます。

 

最初に “相性”ありきなんでしょうか?

『良い授業』をすることで、信頼関係は生まれてくるものと、私は考えています。

 

『教えること』は、大学生でも、すぐにできます。

しかし、『志望大学合格まで導く指導』は、簡単ではありません。

仮に、大学生の家庭教師が、志望大学合格まで導いたとしても、生徒本人の努力が大半を

しめます。

 

志望校合格を断念せよ!! とまで言われた生徒を、合格まで導いてこそ、プロの仕事です。

 

少し、専門的な言葉が出てきますが、ご容赦願います。

生徒が身に付ける技能、すなわち講師側が教える内容は、すべて次の5つに分類されま

す。(北大教育学部で採択している教育方法論の教科書より抜粋)

①運動機能

②知識獲得技能

③問題解決技能

④学習法略機能

⑤態度技能

この5種類の技能それぞれについて、上手に、的確に指導する、指導方法のトラの巻きも

存在しています。

あるいは、様々な実験データに基づくレポートも数多くあります。

過去の先人たちの研究結果は、何物にも代えがたい貴重な財産です。

 

プロの講師が『持つべき技術』・・・・・・

例えるなら”プロの料理人”がさまざまな素材を最適な料理法で料理しておいしい料理を提

供することに似ています。

プロの講師は、教えるべき素材、すなわち、教えるべき学習内容を最適な教え方のレパー

トリーから選んだうえで相手に教えます。

 

予備校講師は、得てして、自分の経験則に知らず知らず縛られていきます・・・・

経験則は、大切です。

しかし、それにプラスして、先人たちの築き上げた基本的理論に立ち返ることも大切で

す。

『教えること』は、単純ではないんです。

 

生徒集めの、どこにでもあるようなフレーズを考える時間があったら、『教える』ことと

しっかり向き合ってほしい・・・・と最近のチラシを見てて思いました。

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。