先日、ある一浪生のお母様と面談させていただきました。
自宅で、ゴロゴロしているお子さんを歯がゆく思い、ついついキツイ一言を言ってしま
う・・・・・それにカチンっと来た息子さんと口論・・・・・
こういう話は、このご家庭に限ったことではなく、どこのご家庭でもあります。
(今野家でも当然あります・・・・・)
さて、このお母様が『四当五落』のことについて、お話されてました・・・・・
ということで、本日のテーマは、『四当五落』についてです。
『四当五落』
かつて、大学受験業界で、よく耳にするフレーズでした。
~睡眠時間が四時間の受験生は合格して、五時間の受験生は不合格となる~
このフレーズが意図するように、かつては、大学受験の合否は、”勉強時間の長さ”で決ま
る!!という暗黙の了解というか、そんな”都市伝説”的な価値観がはびこってました。
ですから、とにかく、睡眠時間を削ってでも、勉強時間を確保することにやっ気になつて
いました。
ところが、最近の受験業界では、全く、逆の傾向になっています。
ある受験雑誌のデーターによると、偏差値の高い難関大学の合格者ほど睡眠時間を長く
とっているのです!!
東大の合格者でも、9時間近く睡眠時間をとっている人も珍しくありません。
単純に、知識量の多さで、勝負が決まるのであれば、勉強時間が長い受験生が有利でしょ
う。具体的な例で・・・・・
『次の選択肢の中から、正しいものを一つ選びなさい~~』的な問題・・・・・
似たような用語が並んいで、その中から選ぶ・・・・こんな感じ。
この手のタイプなら、睡眠時間を削ってでも、ゴリゴリ暗記する方が有効です。
しかし、今の、難関大学の入試では、この手の問題は、ほぼ出題されません。
仮に、択一の選択式の設問であったとしても、用語を選ばせるのではなく、用語について
の正確で深い知識を問う設問です。
ですから、睡眠不足で集中力が低下し、暗記学習においても定着度に悪影響がでます。
このように、睡眠時間を削って勉強時間を確保しても、本当に、実のある勉強時間になり
得るのか?・・・・・・・ここがポイントです。
大学受験に関する常識は、今と昔とでは、大きく異なります。
昔のイメージにとらわれず、今のお子様の置かれている状況を冷静に観察することが大切です。
あわせて、氾濫している様々な受験情報に振り回されず、冷静に取捨選択することです。
世間一般で、言われてることとして、親が子供(受験生)に口を出すのは、子供のためとい
うよりも、親が(子供の受験が)不安で仕方ないために、口を出すケースがほとんど・・・
このように言われています・・・
親の自己満足のために口を出す・・・・ということではなく、本当に、子供のためを思っ
て口を出すというのであれば、やはり、今の受験常識を知り、今の感覚を身に付けること
を優先すべきと思います。
もしくは、私に、なんなりとご相談ください!!
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。