真夏・・・・・照りつける太陽・・・・・
この季節になると決まって、
学生時代に住み込みでやった昆布漁のバイトを思い出します。
35年以上も前の話です。
とはいえ、今でも、鮮明に覚えてます。
朝の5時。漁協のサイレント同時に、船が、”ポイント”に向け、港から一斉にスタート。
『漁』の時間は朝5時から8時まで。ジャスト3時間。
まさに、戦争です。
それぞれのポイントに着くと、一斉に昆布をとります。
私も、漁師さんの船に乗り、海から昆布を引き上げる補助をしてました。
昆布を引き上げる際、足もとが不安定で、バランスを崩し、昆布を抱えたまま、海へ落ちたことも何度もありました・・・・・
船が、昆布で一杯になると、岸壁に着け、昆布をウィンチで引っ張り上げて、軽トラに積
み込み、船を空にして、また、ポイントに向けて、昆布をとりまくります。
限られた3時間の中で、この繰り返し。
ちなみに、軽トラに積まれた昆布は、通称”浜”に干されます。
まさに、家族・親戚総出の作業です。
岸壁で軽トラで待機・・・積み込んだ昆布を”浜”に干す・・・・この人たちのことを
漁師用語で”丘まわり“って言ってました。
干された昆布は、長い間放置しておくと、乾いて石に引っ付いて、商品価値がさがりま
す。ですから、次から次へと昆布を動かしていきます。地味な作業ですが、炎天下の中
メッチャ大変。
夕方、すっかりと干しあがった昆布を、通称”作業場”まで運び、そこで選別(特等~6等)し、均一の長さに切断し、保管します。
◆下の画像は、『ひろ(ら)い昆布』って言う、昆布漁です。
シケの時、船を出せません。『カギバリ』を遠くへ投げ、(シケで海中に浮かんでる)昆布をひっかけてとります・・・・・たくさんの昆布がひっかかったカギバリは重く大変な作業なんです。海は、荒れてます。シケなので、体が持っていかれるんです・・・・何度もおぼれかけました。
◆『通称カギバリ』
まだまだ、色々な作業が、書ききれないくらいのものがあります。
とにかく、きつくて、大変だった住み込みの2か月間。
今、『やれっ!!』って言われても、絶対にやれません・・・・
そんなの、やれっこないですよ・・・・・
しかし、この昆布漁のバイトは、
間違いなく、今の私の土台を形作ってくれてます。
本当に、本当に、貴重な経験をさせてもらいました。
今日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。