昔は、初めて出会った人と『お国はどちらですか?』というような会話が良く聞かれたも
のです。
でも、最近の若い人に『お国は?』って聞くと『えっ?日本人ですけど』って真顔で答えら
れたりするとかしないとか・・・・・・
実は、日本は、約140年位前まで、247の地域(正確には藩)に分かれてました。
それぞれの藩を『大名』と呼ばれる人たちが治めてました。
そして、そこに住む人々は、自分の地域を『国』という認識でいました。
しかし幕末、欧米列強の接近により日本全体を『国』とする必要が出てきました。
徳川幕府を倒した明治新政府がまずもってやったことは、大名が治めていた土地を国に返
させることです(版籍奉還)
その2年後には、藩を、すべて無くして、『府』や『県』という呼び名となり、大名に代
わって知事が治めるようになりました(廃藩置県)
(山川日本史資料集より)
こうして、お国は、国に変わっていったのです・・・・・・・
今でも、方言の事を『お国なまり』と言ったり
地方の特産品や名所を『お国自慢』と言ったり、
帰省することを『国元へ帰る』と言ったり。
私は、このような表現を聞くと、なんか、ほっこりというかホッとします・・・・
そこにはきっと生まれ育った故郷を大切に思う気持ちや自分の地域を誇りに思う気持ちが
込められていると思うからです。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。