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2019
7/10

昆布漁

ブログ

十勝管内広尾、音調津。

 

昆布漁の時期になると、そのバイト料の高さに魅せられ、

札幌からバイトの大学生が大挙してやってくる!!

 

もちろん、住み込み。

 

期間は、昆布漁のある40日間。

 

しかし、バイト初日で、ほとんどの大学生は、

シッポを丸めて、逃げ出す。

 

3日持てば、地元の漁師さんに”大したもん”って褒められる。

最後まで、バイトをやりきる大学生は、一人か二人。

 

 

朝5時の漁協のけたたましいサイレンとともに、

船は、一斉に沖に向かう!!

漁の時間は、8時までの3時間。

限られた『時間』の中でどれだけ捕るか?

1分1秒を争う!!

昆布が船一杯になると、岸に向かう。

岸壁の上には、軽トラに乗った家族、親戚が待機している。

いわゆる“丘周り(おかまわり)”と呼ばれる人たちだ。

軽トラに搭載したウィンチで昆布を引き上げる。

船を空にしたら、また沖に向かう。

丘周りの人たちは、すぐさま、コンブを干す。

海からあげたての昆布は異様に重たい。

私は、これで腰を悪くした。

一見、簡単そうに見える、昆布干しだが、熟練の技が必要。

乾いて、昆布が石に引っ付かないように、こまめに、昆布を“引く”

昆布を石に、ひっつかせたもんなら、

漁師さんの愛ある(?)グーパンチ(今は、ないでしょう・笑)

根は、いい人たち・・・・・しかし、昆布漁となると人が変わる!!

“押し切り” で昆布を均等の長さに切り、昆布小屋に寝かす。

 

シケの日・・・・波の高い日(船をだせない日)・・・は『ひらい(ひろい)昆布』

胴ヅケを身にまとい、海中に浮かぶ昆布をひろう。

波が高いので、気を抜くと、体が持ってかれる!!

 

昨年夏、不幸なことに、『ひらい昆布』中の漁師さんが亡くなっている。

様似での事故。

プロ中のプロの昆布漁の漁師さんでさえ、命を落とす。

決して、、大げさな言い方ではない、命をかけた仕事(バイト)だ!!

だから、自分の置かれてる状況を理解すると大学生のバイト連中は、しっぽを丸めて、逃

げるようにこの地をあとにする・・・・・大学生のこの行動はある意味、”自然”

 

ここは、男たちの命を賭けた戦場。

 

 

最近、この昆布漁のバイト、その過酷さから人手不足らしい・・・・・・

 

いかに、過酷か?・・・・それは、やったものにしかわからないだろう。

 

私は、40日間、やり切った!!

しかも、2年間。

 

この2年の昆布漁の住み込みバイトで、つちかったものは・・・・・

『鉄の根性』

『サマになる、ねじりはちまきのまきかた』

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。