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2019
7/23

“鉄砲”が経済構造まで変えた・・・・だから彼は英雄に!!

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1543年、鉄砲伝来。

その後、”刀鍛冶” の確かな技術力で、あっという間に鉄砲が国産化されていきました。

鉄砲をどれだけ所有しているか?

これで、勝敗が決してしまうのです。

 

戦国大名たちは、競って鉄砲を購入しました。

 

この時代の火縄銃は、一発発射してから次の弾を打つまで非常に時間がかかりました。

二段、三段構えに隊列をつくって交互に発射する必要がありす。

余計に鉄砲の数が必要でした。

鉄砲の数を増やすと、当然、鉄砲を扱う人間を増やさなければなりません!!

 

とはいえ、当時の武士の人口は、一定でした。ですから、働き盛りの農民を、

なかば、強制的に連れてきて、足軽隊に仕立ててたわけです。

 

戦(いくさ)・・・・・・それは、鉄砲戦です。

死傷率は、格段高くなりました。

 

悲しいかな、足軽は、”消耗品” 扱いです。

“消耗品” は、次々と補充されていったわけです・・・・

 

このように、働き盛りの農民が、次々と足軽隊に編入されていきます。

結果・・・・・働き盛りの農民が減る・・・・コメの生産者が激減!!

それに反比例して、コメの消費者が激増!!

 

ここに、生産と消費のアンバランスが生じていきます・・・・

 

水田は、耕作するものがいなく、ドンドン荒れ果てていきます。

生産は、ドンドン低下していきます。

 

鉄砲は、これまでの、コメの生産と消費のバランスを壊し、

経済構造までも変えてしまったのです!!

 

そうなると・・・・・

日本全体の食糧が足りなくなってきます・・・・・

一般庶民は生活不安から政治を批判します(どの時代も同じですね)

 

米不足の根本原因である ”騒乱” の終局を望む声が、全国の至る所で起こってきます!!

 

こんな世論の期待にこたえて、信長が救世主のごとく登場してきたのです!!

生産と消費のアンバランスが極まった中で、民衆が期待したのは、

織田信長のような『破壊の英雄』だったのです!!

 

文字通り、信長は、中世的な社会を破壊しました。

 

信長が安定した社会に生まれていたなら、

あれほどまでの英雄になれなかったでしょうね。

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。