著者は、今回の大学入試改革を『前代未聞の教育改革』と称してます。
変わるのは、大学入試ばかりではない。
学校教育は、『知識の習得』を中心とした従来の学習から『知識の活用』を目指すスタ
イルへと大転換をする・・・・
とかく・・・大学入試に目がいきますが、
学校教育、特に、現場の先生たちにスポットをあてた一冊です。
新学習指導要領では『知識の習得』⇒ 『知識の活用』がおおきなテーマだそうです。
筆者は、具体的にこのように言ってます!!
例えば・・・・・日本史であれば・・・・今後の定期試験では・・・・
『江戸時代の三大改革と田沼意次の政治を比較し、あなたであればどのような経済政策
をとりますか?』
という出題になっていくのだろうと・・・・
三大改革も田沼意次の政治も、日本史の中では、必須の暗記項目です。
何年に何があったか?
誰々が〇〇をした・・・・という史実ではなく、
『自分の考えを持つ』
そして
『自分の考えを論拠をもって表現する』
という部分が評価されていくとのことです。
確かに、過去の大学入学共通テストの数学の試行問題も、基本的には
このような感じです!!
さて、日本史のこのような正解のない『問い』に対して、
生徒個人が自分なりにどう考えるか?
ここを重視しようというのが新学習指導要領の目玉とのことです。
筆者が、強調してたのは、『正解のない”問い”』
正解がひとつではない、ということは、様々な考え方が正解として認められ得る。
ですから、ザックリ言えばどの答えを選んでも、間違いではありません。
だからこそ、『自分軸』をはっきりさせなければならないと筆者は言ってます。
私は、今までの教育を否定するつもりはまったくもって、ありません。
しかし、時代の変化、社会の変化は、加速度を増してます!!
これは、紛れもない事実です!!
正解のない”問い” とどう向き合っていくか?
結局、ここなんでしょう・・・・・
色々と考えさせられる一冊でした。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。