『一揆』というと
農民が桑や鋤をもって蜂起する姿を思い浮かべるのではないでしょうか?
間違いではありませんが、それは、江戸時代に「支配者」から抑圧されていた人たちが起
こした非合法の抵抗運動(百姓一揆)に過ぎません。
『一揆』とは、人々が自発的に形成した共同体だとか、こうした共同体による自由な活
動の事をいいます!!・・・・・・
教科書の『一揆』についての説明です。
漢和辞典で、『一揆』の『揆』を調べると・・・・
【はかりごと、心、気持ち】と書かれてます。
『一揆』とは、もともと心を一つにして団結すること、
もしくは、ある目的を全員で共有し、そして集団を結成することを言ってました。
物事を”力”で解決しようという風潮の高まっていた中世(とりわけ室町時代)には、
各階層で目的に応じて、さまざまな一揆が行われました。
あわせて、分割相続から嫡子単独相続が進み、その結果、従来の血縁関係よりも地縁的な
結束が優先されてたというバックボーンもありました。
徳政一揆
国人一揆
一向一揆
法華一揆
一揆は、実力社会であった中世を象徴してたと言えるでしょう。
この部分は、しっかりと押さえなくてはならない部分だと思います。
“惣村”・・・・・中世の農民たちが自らの手で作り出した自立的、自発的な村。
根底に、”一揆” の意識があったんですね・・・・・・
われわれ日本人の持つ『仲間意識』ってやつです。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。