高校生がよく言う『微妙』・・・・・
私は、日本語の中では、とても便利な言葉の一つだと思ってます。
ダメ!!って言いにくいモノに対して、”やんわり”と否定的なニュアンスを
込めながらも、全否定はしない・・・・こんな優しい”気遣い”を含んだ表現として、
使ってます・・・・
ハッキリと白黒をつけない、まさに”グレー”な表現です(笑)
で・・・・これを英語に表現すると?
いゃ・・・実は、とても厄介です!!
やっぱり・・・・どういうシチュエーションかにもよるので、
ひとくくりで『こうだ』とは言えません・・・・
では・・・私なら、どのように表現するか?
『微妙』・・・・・あるときは、シンプルに・・・・
I’m not sure.
また・・・あるときは『どうなのか、ハッキリしないんです』からの・・・
It’s unclear.
また、また・・・・あるときは『少しだけ・・・』からの・・・
A little bit.
こんな感じではないでしょうか?
我々が、何気なく使ってる言葉にも、そこには様々な”思い”を込めてます。
日本語には、そのニュアンスを英語では、伝えきれない言葉が数多くあります。
英語 ⇔ 日本語 1対1対応ではありません!!
しかし・・・・学校英語を考えてみた時、
英語学習の初期段階は、どうしても1対1対応にならざるを得ません。
現場において、様々なジレンマを抱えながら、指導されている先生たちも
相当数いらっしゃると察します。
とは言え・・・・学校経営・・・・
現場のマンパワー
そして、教育行政
2つの側面があり、素人がああだ、こうだ言えるほど、簡単な話ではありません。
さて、英語に訳せない日本語の中にこそ、他の国や文化にはない日本語独自の
奥深さが宿っているものだと思います。
例えば・・・・『お疲れ様です』・・・・これ、どう英語で表現しますか?
『いただきます』にしても『ごちそうさま』にしても、
ジャストフィトする英語表現は、存在しません。
極めつけは・・・
『雪に耐えて梅花麗し』
これ、シンプルに英語で表現したら?
こういった言葉の奥にある”思い”は、簡単には英訳できないってことです・・・・・
そこには・・・・“日本人の言葉と心の奥深さ”があるからです。
私は、ネイティブと話すようになって、
そして
ラインを直接するようになって、
このような部分にとても敏感になり、
日本の文化、心の素晴らしさを改めて、知ることが出来ました。
本当の意味で、英語を知ることは、日本を知ることになるんだと思ってます。
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。