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2021
4/1

我が心の青春の味【前編】

ブログ

苦学生だった私は、

十勝管内広尾町字音調津というところで、

 

学生時代、2年連続で、

漁師さんの家に住み込みで昆布取りのバイトをさせてもらってた。

 

 

とにかくハードだった・・・・・・

海に落ち、本当に死にかけたこともあった・・・・・

 

 

20人近くいた大学生のバイト・・・・

2日目には10人

3日目には5人

1週間後は、私だけ・・・・・

 

 

とにかく、想像を絶する過酷さだった。

正直、逃げたかった・・・・・

 

 

 

でも、逃げるわけにはいかない事情があった。

 

 

シケで漁のない日は、ない日なりにやるべきことはわんさかあった。

 

通称“ひらい(拾い)昆布”・・・・・波に体を持っていかれ、死ぬ人もいる・・

 

 

しかし・・・・2週間に1度くらい”休み”があった。

 

 

その日も、何日か”シケ”が続き、休みの日だった。

 

精神的にもきつく、

そして、肉体的にも限界にきてた。

心が折れかかってた。

 

 

思い切って、気分転換に、帯広まで車を走らせた・・・・・

 

何をするでもなしに、ただ単に・・・・

帯広に行こう!!

 

 

 

当時は、駅前に『長崎屋』があった。

 

何気なく、入った『長崎屋』・・・・・・

 

入った瞬間・・・なんともいえない・・・カレーのいい香り。

ついつい、その香りに引き寄せられて、入ったその店が・・・・

 

当時の・・・・インデアンカレー帯広駅前長崎屋店だった。

 

 

衝撃の味だった・・・・・・

 

どことなく、母の作るカレーにも似てた・・・・・

 

とにかく、優しい味だった・・・・・

 

食べながら、不思議と、涙があふれ出てきてた。

母が無性に恋しかった・・・・・・・・・・・

 

折れかかってた心は、なんとか、持ち直すことが出来た・・・・・・

 

 

 

これが、私とインデアンカレーの出会いだ。

 

 

今から・・・・・41年前もの話だ。

 

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。