昨日のブログで、『昆布取り』のバイトのことを書かせてもらいました・・・・・
私と『昆布取り』・・・・・・やはり、イメージがつきにくいですよね。
あるお母様から、どんなことされてたんですか?
どのくらい大変だったんですか?・・・・と言う内容のメールいただきました。
興味を持っていただき、ありがとうございます。
どの位、過酷だったか?
詳細は、ここでは書けません・・・・・・・
ここで、暴露したら、大変なことになります・・・・
そこで、大ざっぱになりますが、かける範囲で書きます。
私が、このバイトで、させてもらっていた仕事は、1年目は、”漁師さん用語”で言うとこ
ろの『丘周り(おかまわり)』という仕事です。
2年目の夏は、実際に漁師さんと一緒に船に乗って、昆布をとってたんです!!
まさに、こんな感じです ↓
今は、どうなっているか?わかりませんが、35年前は、水産資源保護のため、昆布取り
は、朝の5時から8時までの3時間限定でした。夏の2か月間限定です。
ですから、中には、夏の2か月間は、毎日寝ないで働いて、あとの10か月は遊んで暮ら
す!! という豪快な昆布漁師さんもいましたっ!!
開始のサイレンで皆、一斉に沖へ飛び出し、終了のサイレンで皆一斉に戻るという、まさ
に時間との勝負です。
昆布漁師さん・・・・・朝5時、漁協のサイレンと同時に、港を一斉に出ます。
それぞれの漁師さんの”勘”というか”経験”に裏打ちされた『スポット』を目がけて
すっ飛んでいきます。
昆布って大量の水分を含んでいるんで、海からあげたての昆布は、特にメチャクチャ重たいんです!! しかも、ヌルヌルツルツル・・・・すべるはすべる・・・・
制限時間の中でひたすら、取りまくります。とった昆布が船一杯になると、岸壁に船を寄
せて、待機している”丘周り”チームが、ウィンチで昆布を引き上げ、浜へ、戻り、手際よ
く、昆布を干します。
作業を終えると、ウィンチを搭載した軽トラックを再び、岸壁に寄せてスタンバって
ます。
これを8時まで、4セットもしくは5セット繰り返します。
午前8時の終了のサイレンと同時に、昆布漁師さんは、一斉に丘へ戻ってきます。
そこからが地獄の時間となります・・・・
浜(石を敷いた昆布干し場)に干した昆布・・・・・・・どこを見ても昆布、昆布、昆布。
放置しとくと、乾いた昆布と石がくっつきます。
その時点で”商品価値はゼロ” 昆布にキズがつく・・・・今で言う”訳アリ昆布”です。
昆布と石がくっつかないよう、とにかく、マメに、昆布引き(少しずつ位置を変える)
をします。もし、くっついてしまったら、そりゃ大変なことになります!!
バカヤローと怒鳴られるところの騒ぎではありません。血の気の多い漁師さんのグーパン
チが容赦なく飛んできます。
昆布干しが終了するのが、夕方の3時くらい。その日の天気にもよります。
乾いた昆布を今度は、まとめる作業です。当然ながら、家族、親戚一同総動員の作業です。
これがまた、半端なくきついんです。
まとめた昆布を今度は、通称”押し切り”と言って、均一の長さに切断していきます。
すべて、終了するのが5時くらい。そのあと、昆布小屋へその日とった昆布を持っていき
ます。
昆布小屋では、特等昆布、1等昆布、2等、3等、4等。5等、6等と一つ一つ選別していき
ます。この選別は、漁師さんがやり、私は、それらをまとめる作業です。
これが終了するのが、夜の7時。そのあと、コンブ漁の器具、機材のメンテナンス、軽ト
ラの清掃・・・・家に戻るのが午後8時。
家ではお風呂に入り、食事。
10時前には、就寝。
翌朝は、3時起き・・・・・・・・・・
大ざっぱに言えば、こんな感じです。
でも、これは、まだいい方なんです!!
一番厄介なのは、曇りの日とか雨の日なんです・・・・・・
何故か?
大量にとった昆布を干せないんです!!
曇りの日なら、中途半端に乾いて、放置しとけば、腐るんです・・・・・・
そういう時は、どうしてるか?
漁師さん用語で ”つけオキ”・・・・・・
昆布を港の岸壁に、ひもで縛り、つけておくんです・・・・・・
しかも・・・・・これもまたそのまま放置しておけば、ひもで結んでる部分がすぐ変色してしまうんです・・・・・商品価値がゼロ・・・・・
雨の中、地味に、岸壁につけてある昆布の結んでる部分をひとつひとつずらしていくとい
う超地味な作業をするんです・・・・・もちろんカッパを来て・・・・これがキツイ!!
そして、次の日・・・・・通常の2倍の昆布を処理する・・・・・・
考えただけでも、ぞ~~っとしますね・・・・・・・
それでも、私は、2か月間、やりきったんです!!
今やれッ!! て言われても、絶対にできません。
1日すら、もたないでしょう・・・・・・・・・・
若いって、素晴らしいですね・・・・・・
画像はすべてイメージです。
私が当時撮影したものではありません
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。