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2019
6/11

実力養成会通信 第1163号 ”大学入学共通テスト/数学について思うこと②”の巻

ニュース

大学入学共通テストに関しての、通信ですが、

数名の保護者の方たちから、メールをいただいてます。

実は・・・・・ある私立高校の先生からも同様のメールをいただいてました!!

 

本当に、ありがとうございます。

 

『頑張って書くぞ~!!』と励みになります。

いつも、お付き合いいただき、改めて、感謝申し上げます!!

 

 

さて、昨日の続きです・・・・・

 

大学入学共通テスト、数学について思うことです。

 

結論から書かせていただきます。

 

今回の大学入試大改革、狙いだとか思惑は昨日の通信でかかせていただきましたが、

結局は・・・・

 

 

共通テスト数学は『平易な難問』が続々登場!!

 

 

以下の2冊も同様に指摘しています!!

大学入試改革は、絵に書いたボタ餅・・・・・言い過ぎかもしれませんが、

『ふるいにかける』ためのモノという点においては、

センター試験と、さほど変わりません。

 

そもそも、センター試験の選択問題は、

『アからオのうち、もっとも適当な選択肢を答えよ』です。

一部例外はあるものの、大量に暗記した知識を元に正解を選べばいいので、

“受け身”の姿勢で知識をため込めば、それなりに攻略出来てしまう問題です。

 

そこで、このような選択問題だけのセンター試験を改めることになりました。

 

そうなると・・・・・

選択肢は『記述試験』しかありません!!

とは言え、採点に必要なマンパワーを考えると非現実的。

そこで、試験の一部を記述試験にしました。

そして、残る選択問題については、ただ単に知識を問うのではなく、なるべく実社会で起

こり得る題材を扱った問題や思考力・判断力を要する問題にしたわけです。

 

ですから・・・・・

このように従来の知識偏重の問題ではなく、思考力・判断力・表現力というような能力を

評価できる記述試験の導入を文科省が国立、公立、私立問わず求めています!!

 

経団連の強い要望によるものです。

 

近年、推薦入試、AO入試の枠が加速度的に増えてるのは、このような理由によります。

 

今の時代、『自分は、推薦、うけないから、評定は関係ない』ってのは、

“時代遅れ” の発想というのがおわかりいただけるかと思います。

これについては、各高校の『進路だより』にもかかれてある通りですね。

 

さて・・・・・センター試験は、平均が約6割になるように、かなりシビア―に難易度調

整が行われています。

 

そもそも、センター試験の前提条件は、次の4つです。

①上位層から下位層にいたる様々な学力レベルの生徒が受験

②出題範囲が明確(高校数学の指導要領の範囲内)

③時間制限が厳しい

④”ふるい”にかけるためのもの

 

ですから、生徒が解く問題自体は『平易』であっても、難易度調整のために、

問題の表現をあえて、難しくする、

設問の表現を理解しにくくする、

条件設定にいじわるをする(罠をかける)

 

このように『ひと手間』を加えることで、絶妙な難易度調整をしてるんです。

 

かつての共通一次試験にしても

センター試験にしてもそして、今回の共通テストにしても、

数十万人規模の多種多様な学力層の受験生をうける”ふるい”にかける試験では、

上に書いた4つの前提条件が大前提とならざるを得ません。

 

新テストになり、見た目は、違ってても

『平易な難問』であるということは、変わらないということです。

 

 

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。