大学入学共通テストに関しての、通信ですが、
数名の保護者の方たちから、メールをいただいてます。
実は・・・・・ある私立高校の先生からも同様のメールをいただいてました!!
本当に、ありがとうございます。
『頑張って書くぞ~!!』と励みになります。
いつも、お付き合いいただき、改めて、感謝申し上げます!!
さて、昨日の続きです・・・・・
大学入学共通テスト、数学について思うことです。
結論から書かせていただきます。
今回の大学入試大改革、狙いだとか思惑は昨日の通信でかかせていただきましたが、
結局は・・・・
共通テスト数学は『平易な難問』が続々登場!!
以下の2冊も同様に指摘しています!!
大学入試改革は、絵に書いたボタ餅・・・・・言い過ぎかもしれませんが、
『ふるいにかける』ためのモノという点においては、
センター試験と、さほど変わりません。
そもそも、センター試験の選択問題は、
『アからオのうち、もっとも適当な選択肢を答えよ』です。
一部例外はあるものの、大量に暗記した知識を元に正解を選べばいいので、
“受け身”の姿勢で知識をため込めば、それなりに攻略出来てしまう問題です。
そこで、このような選択問題だけのセンター試験を改めることになりました。
そうなると・・・・・
選択肢は『記述試験』しかありません!!
とは言え、採点に必要なマンパワーを考えると非現実的。
そこで、試験の一部を記述試験にしました。
そして、残る選択問題については、ただ単に知識を問うのではなく、なるべく実社会で起
こり得る題材を扱った問題や思考力・判断力を要する問題にしたわけです。
ですから・・・・・
このように従来の知識偏重の問題ではなく、思考力・判断力・表現力というような能力を
評価できる記述試験の導入を文科省が国立、公立、私立問わず求めています!!
経団連の強い要望によるものです。
近年、推薦入試、AO入試の枠が加速度的に増えてるのは、このような理由によります。
今の時代、『自分は、推薦、うけないから、評定は関係ない』ってのは、
“時代遅れ” の発想というのがおわかりいただけるかと思います。
これについては、各高校の『進路だより』にもかかれてある通りですね。
さて・・・・・センター試験は、平均が約6割になるように、かなりシビア―に難易度調
整が行われています。
そもそも、センター試験の前提条件は、次の4つです。
①上位層から下位層にいたる様々な学力レベルの生徒が受験
②出題範囲が明確(高校数学の指導要領の範囲内)
③時間制限が厳しい
④”ふるい”にかけるためのもの
ですから、生徒が解く問題自体は『平易』であっても、難易度調整のために、
問題の表現をあえて、難しくする、
設問の表現を理解しにくくする、
条件設定にいじわるをする(罠をかける)
このように『ひと手間』を加えることで、絶妙な難易度調整をしてるんです。
かつての共通一次試験にしても
センター試験にしてもそして、今回の共通テストにしても、
数十万人規模の多種多様な学力層の受験生をうける”ふるい”にかける試験では、
上に書いた4つの前提条件が大前提とならざるを得ません。
新テストになり、見た目は、違ってても
『平易な難問』であるということは、変わらないということです。
今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。