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2019
7/10

◆実力養成会通信 第1192号 ”1192号からの・・イイクニ作ろぉ~鎌倉幕府” の巻

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気付けば・・・・実力養成会通信も、今日で

 

第1192号

 

『1192・・・イイ国、作ろぉ~、鎌倉幕府』ではないですか!?

 

ということで・・・・・

鎌倉幕府と言えば、ご存知『源頼朝』

数年前までは、教科書にも載ってた有名なこの肖像画・・・・・・

 

国宝にも指定されるほど美術的価値の高い作品です!!

作は、12世紀末、藤原隆信とされ、現在、京都神護寺が所有してます!!

 

今では、教科書には、載ってないんです・・・・・・・・・

 

史料集には載ってますが・・・・・

あくまでも『鎌倉文化の肖像画』の代表作品のひとつとしてです・・・・

源頼朝像』 とあります!!

数年前までは『源頼朝像』でした・・・・この『』って?

 

ご存知の方も多いと思いますが、

ある美術史家が、モデルは、源頼朝ではなく、

足利尊氏の弟の”直義”であると提唱しました!!

今では、歴史学者の間でも『通説』とされ、

『源頼朝像』 ⇒ 『源頼朝像』 とされ、

 

教科書への掲載が見送られたり、本人とは断定できない と解説が添えられてます。

 

他にも・・・・・

足利尊氏と言えば・・・・・やはりこれ。

この肖像画も、現在では、別人のものと考えられてます。

よって、今の教科書には、この肖像画は記載されてません。

史料集(山川出版)には、別の肖像画が記載されてます。

 

あくまでも、大学入試においては、教科書に書かれてある事が真実ですからね!!

 

教科書が全てです!!

 

 

このことを踏まえて、さらに言わせてもらいます!!

 

ここ数年・・・・

新たな遺構の発掘や、新史料の発見、さらには、比較・検証が多角的に行われたり、

高度な分析機器の普及により、新説がドンドン生まれてます!!

 

最近の話でいえば『大阪城』の地下に眠る豊臣秀吉時代の『大坂城』の発掘調査が典型的

な例でしょう!!

 

このように、新説、および従来の通説が覆されたり・・・と色々と動きがあります。

それらが、教科書に反映されるまでには、当然時間がかかります!!

一般に知られてないだけで、学会では、そんなのもう古い!! という話は相当数あります!!

 

今回、紹介させてもらった、源頼朝、足利尊氏 の肖像画も、氷山の一角ってことです!!

 

 

さて・・・・

一度覆された通説が再び注目を浴びることもあります。

これまで、謎に包まれてきたことが、一気に解明することもあります。

 

何が真実か、あるいは、何が真実に近いのか?

これを考えることこそ、歴史を楽しむ醍醐味だと思ってます。

 

日本史を指導させてもらう者として、

こういった醍醐味も生徒に伝えていきたいと思ってます。

 

 

繰り返しになりますが・・・・

受験生の皆さんにとっては、教科書が、すべての真実!!   ですからね。

今日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。