「蒙古襲来絵巻」 山川史料集より
先日のあるマーク模試で、「蒙古襲来絵巻」から見えてくる日本と元軍の戦法の違いに
ついて、答えさせる出題がありました。
難関私大日本史対策・・・・・このような立場に立ち、もう少し違った角度から、
『蒙古襲来絵巻から見えてくるもの』について、今日と明日のこの通信で書かせ
ていただきたいと思います。
この絵をよく見ると、毒矢を放つ元軍、中央部分には、爆発してる火薬兵器、
その爆音にびっくりしてる(?)馬にまたがりながら孤軍奮闘する九州の御家人”竹崎季
長”の勇敢な姿が描かれてます!!
元寇の様子を描いた絵画史料としてあまりにも有名です。
もう一度、この絵をよく見ると・・・・・
3人の敵兵がフォーメーションを組んでるのに対して、日本側は1人。
集団戦法をとる元軍に対して日本軍は1対1での闘いを挑んでるんです!!
そもそも・・・・・日本の武士は、
『やぁ~、やぁ~、我こそは・・・・・』って”名乗り”を上げ、
敵に対して一騎打ちの闘いを挑みます!!
このような独特の戦闘スタイルは、正々堂々と敵に向かう『武士の美学』のように言わ
れてますが、実際は、『恩賞をしっかりと受け取るための所作』です!!
“名乗り”は、敵に対してではなく、味方に対して行ったものなんです!!
自分が戦功をあげたことを戦のあとで証拠立てるには、”名乗り”を周囲に聞かせる必要が
あったんです!!
武士の美徳とされてる『先駆け』・・・・
他の武士に先駆けて、勇猛果敢に敵陣に攻め入る!!
『先駆け』には特に恩賞が大きかったのです!!
それが、武家の習い(慣習)だったのです。
このような、立場に立てば、
この『蒙古襲来絵巻』から見えてくるもの・・・・・・
マーク模試の解答だった”元軍の戦法と日本軍の戦法の違い”だけでなく、
違ったものも見えてくるわけです!!
続きは、明日の通信に書かせていただきます!!
本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。