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2019
9/18

◎実力養成会通信 第1263号 ”難関私大日本史対策「蒙古襲来絵巻」前編” の巻

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「蒙古襲来絵巻」 山川史料集より

先日のあるマーク模試で、「蒙古襲来絵巻」から見えてくる日本と元軍の戦法の違いに

いて、答えさせる出題がありました。

 

難関私大日本史対策・・・・・このような立場に立ち、もう少し違った角度から、

『蒙古襲来絵巻から見えてくるもの』について、今日と明日のこの通信で書かせ

ていただきたいと思います。

 

この絵をよく見ると、毒矢を放つ元軍、中央部分には、爆発してる火薬兵器、

その爆音にびっくりしてる(?)馬にまたがりながら孤軍奮闘する九州の御家人”竹崎季

長”の勇敢な姿が描かれてます!!

元寇の様子を描いた絵画史料としてあまりにも有名です。

 

もう一度、この絵をよく見ると・・・・・

3人の敵兵がフォーメーションを組んでるのに対して、日本側は1人。

集団戦法をとる元軍に対して日本軍は1対1での闘いを挑んでるんです!!

 

そもそも・・・・・日本の武士は、

『やぁ~、やぁ~、我こそは・・・・・』って”名乗り”を上げ、

敵に対して一騎打ちの闘いを挑みます!!

このような独特の戦闘スタイルは、正々堂々と敵に向かう『武士の美学』のように言わ

れてますが、実際は、『恩賞をしっかりと受け取るための所作』です!!

 

“名乗り”は、敵に対してではなく、味方に対して行ったものなんです!!

 

自分が戦功をあげたことを戦のあとで証拠立てるには、”名乗り”を周囲に聞かせる必要が

あったんです!!

 

 

武士の美徳とされてる『先駆け』・・・・

他の武士に先駆けて、勇猛果敢に敵陣に攻め入る!!

 

『先駆け』には特に恩賞が大きかったのです!!

 

それが、武家の習い(慣習)だったのです。

 

このような、立場に立てば、

 

この『蒙古襲来絵巻』から見えてくるもの・・・・・・

マーク模試の解答だった”元軍の戦法と日本軍の戦法の違い”だけでなく、

違ったものも見えてくるわけです!!

 

続きは、明日の通信に書かせていただきます!!

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。