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2019
10/11

実力養成会通信 第1286号 ”難関私大日本史対策/元禄文化について①” の巻

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普段の私の日本史の授業を体験してみて下さい!!

 

今日と明日の通信は、『元禄文化』についての講義です!!

 

元禄と言えば・・・・・『平和・繁栄』の時代でしたね?

 

いわゆる世俗的な文化が全面的に開花した時代です!!

まず、『元禄文化』を勉強する前に、しっかりと”時代感覚”を整えていきましょう!!

 

家康、秀忠、家光そして家綱、将軍が親から子へとつながってきたけど、いよいよここで

ついに、直系が絶えるんだね。

そこで、上野の国、舘林藩主だった弟の綱吉が5代将軍に就任。

 

綱吉と言えば、元禄時代。

 

でも、すぐ元禄って年号にはなってませんからね。

最初の頃の年号は、天和(てんな)と言います。

天和の治と言われ、比較的引き締まった政治をやってます。

 

綱吉と言うと“犬公方”って感じで、なんかダら~っとした印象を持ちますが、最初は、

ビシッとしてるんです!!

 

大老は、堀田正俊

貞享暦が作られたり、文治政治を象徴するような色んな政治が行われてたわけですよ。

やがて、側用人の柳沢吉保という人が非常に信頼され、

政治を任されるようになっていく。

そして、綱吉は、仏教や学問にドンドン熱心になっていく!!

まさに、元禄時代です。

時代感覚・・・・・大丈夫ですね?

 

 

元禄文化・・・・上方中心、町人が文化の主体。

担い手といえば、『新興の町人』たちです。

『新興の町人』って具体的には?・・・・・大丈夫ですか?

 

両替商、問屋、流通機構に乗って台頭してきた有力商人たち!!

なんたって、

『もうかってまっか?』

『ぼち、ぼちでんがな』

の世界です。

来世に対する興味より、現世です!!

 

従来からの現世に対する否定的な観念は後退して、現世を肯定する姿勢なんです!!

すると・・・・現実を重視するという部分から合理的な精神というのも生まれてきます!!

儒学や色々な学問が発達したのは、こういった時代背景によるものです。

 

それと・・・・忘れちゃいけませんよ!!

桃山文化以来の”華麗さ”もまだ残ってますからね。

 

さあ・・・・合理的な精神ってことで、学問となるわけですよ。

皆さんにとっては、やっかいなとこですね・・・・・

 

まずは、朱子学!!

家康がとりいれたわけですよ。

これで封建支配を理論づける!!

朱子学の大義名分ですね。

『臣下は主人に対して忠義をつくさなきゃならない』

『礼儀を重んじて上下の秩序をはっきりと形にあらわさなきゃならん』

って教えです。

これって支配者にとっては、メチャクチャ都合がいいわけです。

 

社長が”主人”、社員が”従者”って考えてみようか?

 

社長が言う事は、絶対に従うのさ!!

おまけに、社員は、メチャクチャ礼儀を重んじるのさ!!

 

どんな社長でも、ずっ~と、社長でいられるよね?

 

応仁の乱以降の世の中って、下克上だったよね?

 

実力があれば、下の者が上の者に取って代わるという、あの風潮!!

あの”ギラギラとした下克上のエネルギー”を朱子学の思想で押さえ込むのさ!!

 

それが家康の狙いだった訳さ。

 

さて・・・・・朱子学の系譜、陽明学、古学、古義学については、明日ということで・・

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。