『中学の時は数学はよく出来てたんだけど、高校に入って全然だめに・・・』
こういう話はよく聞きます。
実際、その通り!!・・・・・という方もいることでしょう・・・
もちろん、高校数学は、中学数学と比べて、かなり難しいのも事実ですが、
それ以上に、大きな障害となってるのは、生徒本人の『自立度』によるものです!!
中学数学は、高校数学を勉強していく上での『土台』『根幹』をなす部分です。
さて・・・
中学までの数学を、カレー作りに例えましょう・・・・
カレーの具材は、すべて、適度にカットされ用意されている。
あとは、レシピ(マニュアル)にそって、作るだけ!!
しかも、定期テスト前になると、通う塾によっては、過去問まで用意してくれるという、
いわゆる至れり尽くせりの環境で・・・・・・勉強してきたんです!!
塾の先生の言うとおりにやってたら、成績はアップできたし、第一志望校合格まで確実に
導いてくれるんです!!
そんな、心強い先生(塾)がいてくれたんです!!
高校に進むと、あの時のような、心強い先生(塾)はいません・・・・
さらに、高校数学は、中学数学と比べ、メチャクチャ難しくなります!!
いざ、カレーを作るとなっても・・・・
自分で具材を用意し・・・・場合によってはスーパーまで買い出しに行き、
自分の手で適度にカットし・・・・
自分の手で作り上げる・・・・・こんな感覚を想像してください。
レシピを暗記してる!!
料理の仕方を理解してる!!
では、意味はありません。
自分の手で作らなきゃ、話にならないのです。
そもそも数学とは、解いて、なんぼ!! ・・・・・そういう世界です!!
中学までは・・・・
塾や家庭教師の先生が、丁寧に具材をしっかりとカットしてくれてたんです。
手取り、足取り・・・・火加減から、何から何まで教えてくれるんです!!
当然、メチャクチャ美味しいカレーが出来上がります。
自分は、カレー作りの天才とまでいかなくても、
相当の自信を持つでしょう・・・・・・
でっ・・・・・高校へ行くと、いきなり、すべて一人で作らなくてはならない!!
こんな状況になってしまいます・・・・・・
中学時代に、手取り足取りの指導を受けてきた生徒であっても、
自立して勉強できる生徒もいます。
手取り足取りの指導がいけないということではなく、
そういう中でも、自立できてるか、そうでないか?・・・・・
ですから、完全な他力本願な姿勢になっている生徒もいます・・・
繰り返しになりますが、
中学時代の手取り足取りの指導がいけないということではありません。
要は、生徒自身の中に、自ら考え、自ら主体的に勉強していける姿勢がそなわってるか
どうか・・・・・
すべては、ここに帰着します!!
私が常に意識してるのは、『生徒の自立』です。
生徒自身が、自分で勉強をしていける力!!
これに、尽きます!!
実力養成会通信で、よく『指導例』をご紹介させてもらってます。
私は、解法パターンを教えてるわけではありません!!
手取り足とり、答えの導き方を教えてるわけではありません!!
まず、『概念(考え方)』
そして・・・・
『成り立ち(メカニズム)』
さらには・・・・
『問題を解くときの着眼点(問題とどう向き合うか?)』
さらに・・・言えば・・・
『作問者の意図』
これらを伝えて、あとは、徹底的に問題を演習させます・・・・
数ⅠA であっても数Ⅲ であって、同じです!!
極論すると・・・演習の際、”正解” とか ”間違い” というのは、私にとっては、
それほど重要ではありません!!
私が、一番、知りたい、見たいのは・・・・
その生徒が、問題を解くにあたり、
どのような『思考回路』を働かせてたか?
この一点です!!
ですから・・・・生徒の答案、ノートは、メチャクチャ細かいところまで見てます!!
本日も最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。