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2020
9/24

実力養成会通信 第1629号 ”正しい歴史認識を!!” の巻

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久々に、中学の歴史の教科書を読んでいると、

変なところで時代が区切られていることに気付く。

 

例えば・・・・・

平安時代の途中で章が終わり、『古代』から『中世』に入ったり、

江戸時代の”天保の改革”のあたりで章が終わり、『近世』から『近代』に入ったりする。

 

この矛盾は、『古代』『中世』『近世』『近代』という歴史区分をヨーロッパの歴史を基

準に組み立てているから生じるのだ。

 

とは言え、これもまた・・・・“良識ある大人の配慮”というものだ。

 

 

昨日の道新朝刊だ。

 

『戦争は人を狂わす』と題して、戦争中に旧日本軍がした狂気の実態について、

読者からの手記に基づき紹介されている・・・・・

 

 

で・・・・教科書では、”この時代”に関して、このように説明されている・・・・

 

 

日本史の教科書に限らず、教科書というものは、凹凸のない極めて平板な内容に、なって

しまう。すなわち・・・良識ある大人の”配慮”というものがなされてる。

 

特に、

満州事変 ⇒ 国連脱退 ⇒ 盧溝橋事件 ⇒ 日中戦争突入

この時代の表記については、特に、“良識ある大人の配慮” が施されてる。

 

日本史の学習は、ややもすると結果論的な単なる知識の積み重ねに陥りがちだ。

しかし・・・・

日本史の学習において最も大切なことは、歴史の内在的理解だと確信している。

 

我々にありがちなコト・・・・

それは、当時の歴史状況、時代背景を無視して、安易に”いま”の価値基準、倫理観で歴史

をジャッジしてしまう・・・・

 

私が、”日本史指導者”として、大切にしてることは・・・・

 

それは、ある時代に生きた”生身の人間たち”がどのような状況の中で、

いかなる情報や認識を持ち、どのような価値観、どのような行動様式をもって、何を目標

に行動してたか?・・・・・・このようなことを状況に即して理解すること。

 

 

そういった意味において、昨日の道新の記事は、とても価値ある素晴らしい日本史の教材

になり得るものだ!!

 

あるトップ高の日本史の先生も、昨日の学校の授業で、

この道新の記事のコピーを配り、授業をされていたと生徒から聞いた・・・・

 

どうやら、私と同じことを考えられていたようだ・・・・・

 

 

 

本日も、最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。